賃貸の大規模改修 甘く見ていると生活が激変するかも・・・

 

マンションに入居したタイミングや長く住んでいた場合、マンションの改修工事を経験することがあります。

今回は、私が実際に体験中のマンションの大規模修繕工事中にマンションに住む1住民として、深刻なレベルで困ったことを中心にお伝えします。

最後は、悪徳業者の簡単な見極めについてご紹介します。

 

マンションションの大規模修繕工事は、そもそもなぜするの?

簡単に言えば、賃貸マンションの賃主が行う修繕工事で今後も安心・安全に住んでもらうために実施されます。

  • 外壁の改修工事(補修・張替え・塗替え)
  • 屋根や屋根裏などの防水工事
  • 各戸のベランダの防水工事
  • 給水ポンプの交換
  • 玄関枠、点検口など鉄部の錆防止・塗替え

こういった作業を定期的にしないと劣化が著しくなるため、貸主としても避けては通ることができません。

だいたい10年~15年単位で実施されます。ちなみに、20~30世帯で3ヶ月かかるとされています。

一般的に改修費用は1,000万円程度がかかるとされているため、賃主としても「大規模改修に失敗したくない!」ということはいうまでもありません。

大規模修繕の基本的な内容についてはこれぐらいにして、実際にどんな困ったことがあったのか紹介しますね。

 

実際に困ったことは?

私が暮らしている賃貸マンションでは、2019年の10月から大規模改修が始まりました。

信用できたポイント!

  • 事前に挨拶回りとして全世帯(15世帯)に「改修工事の案内」と「粗品(タオル)」が配られました。
  • 工程が変わるたびに「案内」がポストに投函される。
  • 全行程は、マンションの掲示板に張り出されているためいつでも見ることができる。
  • 車が塞がれることがあっても、業者に伝えればどかしてもらうことができる。
  • 施工業者への連絡先があり、困ったことがあればいつでも相談できる。

これらは、最後にお伝えする悪徳業者との違いにも関わることになります。

最初は、「なぜ粗品?」と思っていましたがその理由は、改修が始まったことで理解することとなりました。

 

信用できなかったポイント!

  • 施工内容は「案内」で送られてくるが、想定外のことがたくさんあった。

→例えば、「ベランダから塗装するため、玄関側を塗装するときはまた連絡する」という内容でしたが、実際はいつの間にか玄関の塗装も始まっていた。(玄関先の自転車などを片付けることができなかった)

→ペンキの臭い(シンナー)が部屋中に充満し、部屋に入れる状態ではなくなった(1歳と3歳の子どもがいるため特に不安になった)

→工事用の車が、一日マンション前に止まっているため車を出すことができなくなった(足場を組む二日間)

 

結果!

つまり、「次にこういう工程をしますよ!」という案内は投函されますが、その工程をするに当たって・・・

  1. ペンキの臭いが充満するため換気扇を付けっぱなしにする必要があること。
  2. 施工のために車を敷地の離合できるところではなく、マンションの真ん前に停車するため車の出入りが全くできなくなる。

こういった、「実際にどんな不便があるのか?」について注意事項が記載されていなかったことが挙げられます。

これで終わってしまうと、私のタダの愚痴記事になってしまうのでそれでは施工業者は悪徳業者なのか?

結論からいえば、少なくとも「世間で言われるような悪徳業者」ではないことが分かりました。

 

悪徳業者?

簡単に言ってしまえば、「仕事をいい加減にする施工業者」ということになります。

  • 規模にもよりますが、10日以内に終わる工事期間はそもそも危険(工程を省いたり・塗装後の感想が不十分など)です。

→今回の大規模改修の期間は、10月~12月末までの3ヶ月間で塗装の期間は約1ヶ月かかることになっています。

  • そもそも、スケジュール表(工事期間)が書かれていない。

→マンションの掲示板に張り出されているので、当てはまりません。

他にも、職人さんのマナーが悪いと「笑い声」「話し声」など作業以外にも騒音だらけになるようですが、そういったことも今のところほとんどありません。

leovalente / Pixabay

 

勘違いしていたこと!

午前中に塗装作業がなく、「今日は塗装作業がなかった!」と安心していると、15~17時頃まで塗装作業が行なわれたことがありました。

「これは時間外にやっているのでは?」と思いましたが、調べてみると作業時間には問題がないことがわかりました。

 

外装塗装工事中の注意事項!

  • 塗装は、8:00~18:00の間に実施される。
  • 建物周りは事前に片付けておく(壊される可能性がある)

つまり、塗装時間内に実施していることが分かります。

また、駐車している車にペンキが付着した事例などもありますが、基本的に施工業者は物が置いてあってもいつの間にかビニール袋などを被せるなどして、どんどん作業を進めていってしまうようです。

仮に、「作業前に案内します」と書かれていても前もって片付けておくことをオススメします。

ちなみに、前もって案内にあったベランダの不使用期間外に洗濯物を干していたとき(足場を組む段階)に「洗濯物に埃がかかりますよ~」と注意喚起のために訪問がありすぐにどかしました。

それ以外は、自転車などがいつのまにかビニール袋で囲まれていたり(ビニール袋をめくれば使うことができる状態)、勝手に移動してから戻していたりなどがありました。

勝手に触られることが気になる人は、早めに片付けることをオススメします。

 

最後に

大規模改修で住民が知っておくべきこと

  • ペンキの臭いが想像以上にきつい場合がある。
  • 車の出入りができなくなる期間がある。
  • 前もってベランダや玄関前の周辺の物は片付ける。
  • 洗濯物が長期間外に干せなくなる。
  • 作業は、良くも悪くも勝手にどんどん進む

騒音に対しても苦情に多いようですが、個人的にはそこまで気になることは今のところありません。

また、何ヶ月も洗濯物が外に干せないことになるため、突っ張り棒など部屋干しの準備が必要になるでしょう。

ただ、塗装期間中はシンナーの臭いでそもそも住むことが難しくなるため、できれば塗装の期間は最低限外出する必要があります。

MamaShaw / Pixabay

実際、私の場合は近くの実家に避難したり、買い物などに行くことで対処しています。(換気扇を回せばある程度はやわらぎますが限界があります)

とはいえ、16時以降に塗装作業があると、夕食の準備などでそもそも外出は難しいと思いますが・・・

子育て中の方や妊婦さんは部屋を借りる前に、大規模改修がいつあるか(いつあったか)確認することをオススメします。


参考

イエウール:トラブルも多い賃貸マンションの修繕費|工事や相場を知ろう
https://ieul.jp/column/articles/343/

外壁塗装コンシェルジュ:外壁塗装の工程と期間には守るべきルールがある
https://gaiheki-concierge.com/execution/term/#1-1_title

 

 

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