●この記事では、「屋外で群がることがあるミツバチ」についてお伝えしています。
あなたは、大量に群れる蜜蜂を見たことがあるでしょうか?
もちろん、「巣に集まっている」という分けではなく、「電柱」や「看板」など外にむき出しになっている場所にです。
初めて見ると、その異様さに驚くと思いますが・・・
今回は、「刺激を与えないように気を付けたいミツバチの群れ」についてご紹介します。
そもそも、ミツバチは巣を作るんじゃないの?
ミツバチと言えば、「1匹の女王バチ」と「働きバチ(雌)」。そして、「全体の1割が交尾をするための雄」のミツバチで構成されています。
- 「女王蜂」は、産卵のために1日1,000~2,000個という多くの卵を産み落とす。
- 「働き蜂」は、女王蜂のために花粉や花の蜜を集めてきたり、巣を守ったりと生殖活動以外の役割を担う。
- 「雄蜂」は交尾が終われば死んでしまうため、まさにそのためだけに存在している。(交尾をしない雄蜂は、追い出される)
このように、ミツバチの社会は役割分担ができています。
つまり、種の存続のために巣を守っているわけですね。
PublicDomainPictures / Pixabay
それでは、どうして巣ではなく危険な外で群れていることがあるのでしょうか?
蜂が巣ではないところで大量に群れている!?
そもそも、ミツバチの繁殖期は4~6月です。
当然、新しい女王蜂も誕生することになります。
ですが、そうなると巣が手狭になってしまうことは言うまでもありません。そのため、「半数ほどの働き蜂と古い女王蜂」が、新しい営巣場所へ移動することになります。
とはいえ、いい引っ越し先がすぐに見つかるとは限らないですよね・・・
そのため、一時的に木々や建物等に群がり休憩していることがあります。
このように、新しい巣を作る場所を探すための引っ越し(蜜蜂の大移動)を「分蜂」といいます。つまり、「巣分かれ」のことです。
この分蜂は、春~夏にかけての天気がよく気温が高い日に発生しやすくなっています。
それでは、どれくらいの蜜蜂が群れていたのでしょうか?
「分蜂」では、どれくらいの蜜蜂が群れていることがあるの?
例えば、「巨大な巣ができてしまった!?」と勘違いするぐらいの大きさだったりします。
2021年6月16日には、北海道の札幌市で電信柱にミツバチの大量が発生が目撃され、「黄色の看板の文字がミツバチに覆われて読めなくなっていた。」そんな状態になっていました。
具体的には、3,000~5,000匹のミツバチが集まっていたと見られます。
最終的には、養蜂業者が出動する事態になりました。
とはいえ、ミツバチは普段から大人しいですが分蜂中のミツバチはさらに攻撃性が低いため、滅多に人を刺すことはありません。
数時間~長くて3日程で飛んでいくため、基本的にはなにもしない方が賢明でしょう。
間違っても、石を投げたり・殺虫剤をまくなどして素人が闇雲に刺激しないようにすることが大切です。
最後に
普段生活している中で、例えば「電柱に蜂の群れが大量に・・・」なんてことはほとんど見かけることはないですよね。
しかも、普段から通い慣れた道なら「まさか!」と思いますよね。
ですが、もしも歩きスマホなどでミツバチの群れに気付かずに電柱にもたれたらどうなるでしょうか?
もちろん、先程紹介したように看板に群れていることもあり、電柱だけとは限りませんが・・・
外を歩くときは、周囲を確認しながら歩かないと思わぬ事故に見舞われる可能性が高くなります。くれぐれも、外出するときは周囲につけて下さいね。
そして、子どもが無闇に触らないようにご注意下さい!
川崎市:ミツバチの文蜂について
→https://www.city.kawasaki.jp/350/page/0000032012.html
みんなのハチ駆除屋さん:ミツバチの生態と一生、不思議な習性を徹底解説!
→https://minhachi.jp/knowledge/mitsubachi-ecology.html
大分県:ミツバチの巣分かれ(分蜂)について
→https://www.pref.oita.jp/soshiki/15490/bunpou.html
京都市情報館:春先のトピックス「ハチが大量に群れている!」~ミツバチの分封(分蜂)~
→https://www.city.kyoto.lg.jp/hokenfukushi/page/0000250962.html
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