除雪作業での事故で最も多いのは? 事故は高齢者だけとは限らない!?

 

この記事では、「新潟県の除雪作業の注意喚起」について説明しています。

 

本格的な冬にはいり、今後はさらに「新型コロナウイルス」を初め、「ノロウイルス」や「インフルエンザ」など感染症に気を付ける必要がありますよね。

ただ、今回は新型コロナウイルスについての話しではなく・・・

すでにご存じの方も多いかと思いますが、2020年12月17日、新潟県は大雪にのため陸上自衛隊に災害派遣を要請する自体にまで陥りました。

今回はそんな「新潟県が注意喚起を出している除雪作業」についてご紹介します。

 

そもそも、新潟県での除雪作業中の事故はどれくらいあるの?

毎年、雪が降ると「除雪作業中に屋根から落ちて・・・」という事故のニュースが流れますよね。

実際、2019年は新潟県だけで雪下ろし等の除雪作業中による死傷者は10名となっています。

そのため、除雪作業の「合い言葉」が示されています。

  • 「一人でしない」
  • 「無理しない」
  • 「落雪・転落 気をつけて」

これが、「3つの合い言葉」です。

というのも、除雪作業中の事故にはある傾向があるためです。

 

除雪作業中の事故の傾向?

  1. 1人で作業中に発生することが多い。
  2. 転落原因は、「屋根」や「はしご」からが多い。

 

そもそも、1人で除雪作業などに入ってしまい事故に遭ってしまうと発見が遅れることになります。

そのため、もしも、1人でおこなう場合であっても、隣人や家族に声をかけておく必要があります。(携帯電話などを持っておく)

また、雪下ろしは重労働のため、こまめに「水分補給」や「休憩」をおこないながら実施する必要があります。

なにより、新潟県が推奨している「屋根雪下ろし命綱固定アンカー」を屋根に設置するなどして、いざという時のための安全対策が必要になります。

ちなみに、雪による死亡事故の原因は、確かに「屋根やはしごからの転落」が最多になっていますが、「水路への転落」「体調の急変」も死亡事故につながっています。

「3つの合い言葉」に注意しながら対策をした上で、除雪作業をおこなうことが注意喚起されています。

それでは、どういった人に被害が多いのでしょうか?

 

除雪作業による事故の現状は?

先程、新潟県での2019年の除雪中の死者は、10人とお伝えしました。それでは、新潟県内の過去10年間の死傷者について見ていきましょう。

新潟県では、過去10年間の除雪中の死傷者は1,637人中、死者は106人でした。つまり、除雪中の事故で亡くなるのは約6%(1割にも満たない)ことが分かります。

ただ、高齢者について見ていくと、死亡者の内、高齢者は77%を占めていました。(2割以上は高齢者以外のため、除雪作業に関わる全ての人が注意しないといけないことに変わりはない)

それでは、除雪作業の準備にはなにが必要なのでしょうか?

 

除雪作業で必要なものは?

  • 滑りにくくするために雪を少し残し(厚さ20㎝程度)、軒先には立たない。
  • 新雪や晴れの日は雪が緩みやすいので注意。
  • 転落に備え、建物の周りに少し雪を残す。
  • 低い屋根でも注意(車庫・物置等の屋根に登るときなど)
  • 転落防止のため命綱や安全帯を使い、建物には命綱を固定するアンカーを設置。
  • 滑り落ちる雪に巻き込まれないよう、不用意に軒下に近づかない。
  • 水路に雪を捨てる際、巻き込まれないよう注意する。

これらは、除雪作業をしている人なら、実体験として心がけていることだとではないでないでしょうか?

pen_ash / Pixabay

 

雪になれていない人は特に要注意!

それでは、雪が降る季節に積雪がある場所へ行った人はどうでしょうか?

除雪作業中は確かに、こういった注意点を守って安全に作業をしていくことで、少しでも安全に作業ができるでしょう。

ただ、雪に慣れていない場合、不用意に軒下に近づいて雪が落ちてきて窒息ということもありえます。

また、その土地に慣れていないならなおさら、雪が積もればどこに水路があるか分かりませんよね。

新潟県では、2020年12月17日時点で積雪が40㎝になる場所もありました。

雪の多い地域に訪れる場合は、「歩くだけで命に関わる危険な場所」があることを理解しておく必要があります。

 

最後に

除雪作業中の事故は、危険がたくさんあることが分かっていただけたのではないでしょうか?

ただ、雪道を普通に歩くだけも水路の境目など、雪が多く降る地域に行くのであれば注意すべき場所がたくさんあります。

「スキー・スノボーといったウィンタースポーツ」「白川郷など観光地への旅行目的」・「仕事」など、目的は人により違います。

また、子どもを遊ばせる場合は安全を確認してから遊ばせるようにしてあげて下さいね。

ちなみに、2011~2019年で新潟県で発生した「屋根からの転落事故:232人」「はしごからの転落事故:206人」で、同じくらい発生しています。

除雪作業をするときは、「ヘルメット」や「滑りにくい長靴」を装着するなど、体調管理に気を付けながら進めていくことになります。


参考

新潟県:除雪作業中の事故にご注意ください
https://www.pref.niigata.lg.jp/site/chiikiseisaku/191025zikoboushi.html

 

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