ガムについてどこまで知っていますか? ガムの食べ方・溶かし方!?

 

前回、ガムの安全性の根拠についてご紹介しました。

結論としては、100%安全なものはないということになりますが・・・

さて、今回は「知っていれば役に立つガムの豆知識」についてご紹介します。

 

「ガムの安全性」については、こちらの記事で紹介しています。

ガムはプラスチックでできている? ということは、危険?

 

そもそもガムには賞味期限がない?

例えば、砂糖などにも賞味期限がないことは有名ですよね。

そもそも、高度に精製されている砂糖には不純物がほとんど含まれていません。そのため、食品衛生法で省略が認められています。

そして、ガムの場合は、水分が非常に少なく常温で保管された場合、品質の変化がほとんど生じません。

食品衛生法では、特に長期保存できる可能な物は賞味期限の記載を省略できる。


とはいえ・・・

  • 直射日光にさらされる。
  • 高温で保管される。

など、想定外な保管場所に置いている場合はこの限りではありません。

よくやってしまうのは、真夏の炎天下にガムを車内に放置している場合。

品質劣化が起こる場合があるため、早めに食べた方がいいでしょう。

 

想定外の車内温度については、こちらの記事で紹介しています。

炎天下の車内でダニも駆除! それってどういう意味?

 

ガムでお腹がゆるくなる?

「ガムを噛みすぎると。お腹が緩くなる」と聞いたことがありませんか?

これは、甘味料には「糖アルコール」と言われる成分が入っているためです。

糖アルコールは、小腸で消化・吸収されにくいためそのまま大腸に到達します。すると、大腸内の浸透圧が高くなるため、下げるために体内の水分が集まることで起こると言われています。

もちろん、一過性のものですので身体に害はありません。

とはいえ、仕事やデートなどトイレに行きにくい場面では控えた方がいいでしょう。

*甘味料はさまざまなものに入っていますが、ガムに限らず飴やチョコレートなどお菓子をたくさん食べる人は特に注意が必要です。

 

裏技1:ガムが溶ける?

ガムは、消化・吸収されずに排出されます。

とはいえ、食べ合わせによっては噛んでいる最中に溶けてなくなる場合があります。

ガムを噛む人は分かると思うのですが、ガムを噛んでいる時に・・・

  • チップスやクッキーなど、油脂が含まれている物を食べる。
  • 温かいお茶やコーヒーなどを飲んで口の中の温度が上がる。

こういった場合は、ガムは簡単に溶けていきます。

このように、ガムは温度と油に溶けやすいという性質があります。

→ガムを吐き出せない場合、飲み込むのが嫌なら裏技としてこのようにお菓子やコーヒーなどを一緒に飲むと溶けて無くすことができます。

 

裏技2:ガムが髪にくっついた時の対処は?

子どもが噛んだガムを、髪の毛に付けられたことがある人もいるのではないでしょうか?

そんな時は、髪の毛は濡らさないでヘアクリームを髪にすり込み、4~5分後に乾いた布で根気よく取ります。

これが成功法なら、裏技があります。


先程、「ガムは油に弱い」とお伝えしましたよね。

つまり、食用油など肌に優しい油をキッチンペーパーなどに染み込ませてガムの付いた紙をゆっくりつまみます。

取れるまで数回繰り返します。

→取れたらすぐにシャンプー

*油がはいっていればいいので、化粧品やワセリンなども潤滑剤(油)として使えます。ただし、油は水をはじくため髪の毛を乾かしてから実践してくださいね!

Mizianitka / Pixabay

 

子どもには、いつからガムを食べさせてもいいの?

「噛む」という動作は唾液の分泌を増やし虫歯予防になったり、集中力認知能力を上げてくれるという効果があります。

ちなみに、噛む力が弱く噛むための筋肉が発達していない場合は、顎も痩せ面長になります。

そんな時は、子どもの場合なら「よく噛んで」食事をしてもらうか、ガムを咀嚼してもらう指導を歯科医でされることもあります。

つまり、ガムは口の筋トレになるということですね。

(成人の場合は、ガムを噛む訓練をおこない舌を正常な位置にしながらワイヤーをかけて矯正する)

 

キシリトールガム

そもそも、ガムならなんでもいいわけではありません。

キシリトールも甘味料の1つですが、これまではショ糖をはじめ甘味料が飴よりも長く口の中に残るため「ガムは虫歯になりやすい!」とされてきました。

現在では、キシリトールは虫歯菌であるミュータンス菌の繁殖を抑え酸を放出させにくくする効果があるため、「虫歯になりにくい甘味料」として使用されています。

→歯科医がオススメする(歯科医でも売られている)「歯科専用ガム:POs-Ca F(ポスカ・エフ)」まであります。(このガムが一番安心ですが、コストの問題があります)


このように、ガムの選択も必要になります。

結局の所、「何歳から!」ということはできませんが、3歳でガムデビューしているお子さんもいらっしゃるようです・・・

「飲み込んでも危険はない!」とはいえ、飲み込んだ時に詰まる危険性があります。

まずは、2歳から始められるキシリトールのタブレットから、はじめてみてもいいかもしれません。

とはいえ、虫歯予防は歯磨きが基本ですのであしからず。

 

最後に

ガムにはメリットとデメリットがあり、食べ過ぎてもお腹が緩くなったり身体に影響が出てしまいます。

また、噛みすぎは顎関節症や歯へのダメージが心配されます。

そして、ガムは左右どちらかでかみ癖がついてしまうと、よく噛む側の筋肉・骨が発達するため顔の形が左右非対称になってしまいます。

ガムは、無理のないようにバランスよく噛むようにして下さい。

そして、歯磨きは忘れずに。


参考

ロッテ
https://www.lotte.co.jp/qa/gum.html

明治
https://www.meiji.co.jp/

麻生十番矯正歯科
https://www.meiji.co.jp/

 

 

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