スキー場に落とし穴? ツリーホールの危険性とは?

 

この記事では、「ツリーホールの危険性」についてお伝えしています。

今年も寒い冬がやってきてしばらく経ちますが、それもそのはず、12月18日には北海道で24時間降雪量が観測史上最多と言われる大雪が降りました。

さらに、日本海側の広い範囲でも年末年始は厳しい寒波のため雪の予想がされています。

とはいえ、雪情報を確認している理由は「子どもを連れてスキーにいきたいな~」と個人的に思っているからですが・・・

ただ、雪がたくさん降った時はスキー場では特に気を付けることがあります。

今回は、「スキー場で気を付けるツリーホール」についてご紹介します。

 

ツリーホールは、そもそも雪国では当たり前・・・

「雪」といえば、例えば北海道をイメージする人が多いのではないでしょうか?

冒頭でも述べたように、今年(2021年)の北海道ではすでに24時間降雪量が観測史上最多とあったように・・・

  • 札幌市・・・55㎝(午前5時時点)
  • 小樽市・・・53㎝(午前2時時点)

という結果になっています。

それでは、話しを戻して「ツリーホール」って結局なんなのでしょうか?

そのまま訳すと「木の穴」ですよね・・・

つまり、「立ち木の根元の穴」のことです。

見たことがない人に取っ手は、ピントこないかもしれませんね。

私も雪国の出身ではないため、スキーの趣味がなければ毎年のように見ることはなかったでしょう。


ただ、考えて見れば当たり前で・・・

  1. 木の生えているところに雪が降る。
  2. 樹木の枝葉に降雪が遮られて積雪が少なくなる。
  3. 立ち木の根元に空洞ができる。

とはいえ、実は、はっきりと解明されていない現象のようです。

ともあれ、立ち木の周囲に天然の落とし穴ができることになります。

aalmeidah / Pixabay

スキー場では様々なルールがあるが・・・

雪国の人にとっては当たり前でも、普段それほど雪が降らない地域に住んでいると、雪の怖さを知らない「スキーヤー」や「スノーボーダー」が危険な行為をしてしまうことがあります。

例えば、全国スキー安全対策協議会ではこのような注意喚起がなされています。

1.スキーには次のような特有の危険があることをご承知の上、これをご自分の注意により避けるようにしてください。
(1)雪・風・霧など、天候による危険
(2)がけ・凸凹など、地形による危険
(3)アイスバーン・なだれなど、雪の状態による危険
(4)岩石・立木など、自然の障害物による危険
(5)リフト施設・建物・雪上車両など、人口の障害物による危険
(6)他のスキーヤーとの接触による危険
(7)みずからの失敗による危険

2.スキー場管理区域の外に出ないでください。管理区域内でもコースに指定されていないところには出ないでください。

3.保護者の目の届かないところでのお子様の単独行動は、おやめください。

4.当スキー場では、この告知及びスキー場の行動規則の無視・軽視による事故には責任を負いかねます。
以上の事柄を承認できない方は、このスキー場でのスキーをお断りします。

これらは、少しでも事故を防ぐための注意喚起だと言うことは誰が見ても分かりますよね。

実際、スキー場内では各所にロープが張られていて安全確保がなされています。

pasja1000 / Pixabay

 

さらに、スキーパトロールが管理・巡回もしてくれているため、スキー場はルールを守れば「一定の安全は確保されている」と言えるでしょう。

当然、ツリーホールにはまってそのまま命を落とす可能性もほとんどないでしょう。

そもそも、ツリーホールにはまったこともありませんが・・・

そういった危険な場所は、基本的にロープなどで入れないように対処されています。

逆に言えば、そういった管理がなされていないバックカントリー(スキー場の外で、場内のように管理されていない、自然そのままの山岳エリア)に侵入してしまうとかなり危険です。


つまり、先程の注意事項は私達が最低限守らないといけない項目です。

当然、吹雪で視界を奪われることやアイスバーンで滑りやすい箇所があったり、スキー場内であっても危険は潜んでいます。

そのため、注意するのは木の周辺だけではありません。

ただ、知識として木の近くに行くことは危険があることを理解しておく必要があるでしょう。

間違っても、「トイレに行くことが面倒だから」と、不用意に周囲の木の下で用を足そうとしないで下さいね・・・

そして、もしもツリーホールにはまってしまったらこんなことになるかもしれません。

 

ツリーホールは本当に危険!

今年の寒波のようにもしも大雪が降った場合、人1人がはまり込む場合まであります。

ちなみに、脱出方法として「足を大の字に広げてつっかえ棒にしますこれでまず落下を防止・・・」と言ったように紹介されていることもあります。

ただ、ツリーホールにはまった場合、90%が自力では脱出不可能だそうです。

実際、アメリカでは毎年平均4名がツリーホールにはまって亡くなっているようです。

アメリカのスキーヤー・スノーボーダーの死亡事故原因の20%がツリースポットにはまったことが原因。

そもそも、新雪なら頭から落ちればそのまま窒息する可能性もあり、この場合は脱出どころではないでしょう・・・

 

最後に

スキー場では、確かに安全確保がなされています。ただ、安全地帯であっても衝突や転倒などによるリスクなど、ルールを守っていても事故は付きものです。

ましてや、子どもは想定外の行動をいつもしています・・・

そのため、子どもと一緒にスキー場に行くときは、なぜロープの外にでてはいけないのか出発前から理解してもらう必要があるでしょう。

そして、ルールを守ってスキーを楽しんで下さいね!


参考

BCショップ スピリット
https://bc.sprt.jp/backcountry/beginner/treehole-rescue-survive/

 

 

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