「宿便」のウソ・ホント? 医学的には否定されているはずが・・・ 

 

皆さんは、便秘になりやすいでしょうか?

私の場合は、便秘になりやすいため便秘解消について普段から気にはなっていたのですが、そんなときネット広告で、「宿便解消!」なんて言葉がありました。

今回は、「ウソか本当かよく分からない宿便」のお話です。

 

そもそも宿便ってなに?

宿便とは、便秘により腸内に長く滞留している糞便のことです。つまり、便秘により溜まってしまった糞便のことを「宿便」といいます。

ですが、最近流行の「ダイエット効果!」「デトックス!」などサプリなどで健康的なイメージで謳われている「宿便」の意味はまったく違います。

調べてみると、このようなことが謳われています。

 

健康食品で謳われる「宿便」の説明

  1. 腸壁にこべりついている老廃物
  2. 腸管内にある固く溜まって何ヶ月~何年もの間動かなくなった便
  3. 放っておくと排出されない
  4. 宿便は放っておくと消化吸収を妨げ毒素を発生
  5. どんな快便な人でも3~5kgは溜まっている。
  6. ヘドロのような便が溜まっている

さて、こんな内容が書かれています。


つまり、世間で言われる「宿便」は腸管にこびりついて悪さをするものという考え方です。

→病院のHPでも、同じような内容で宿便が紹介されていました。

ところが、「宿便」について調べていくとそもそも「腸管にへばりついているような宿便は存在しない!」という結論に医学的にはなっているようです。

 

医学的な意味での「宿便」

一般的な辞書には、「便秘のために腸に溜まっている便」といった説明があります。つまり、単純に便秘の状態ということです。

そもそも、健康食品で謳われるような「腸に長期間こべりついている便」というものは、そもそも完全に否定されています。

  1. 腸にはひだがあり、その中にヘドロのように便が残ってたまることはそもそもできない。
  2. 腸は、常に波のように動いている(蠕動運動)ため、それぞれの場所が山にも谷にもなる。
  3. 腎臓・肝臓・消化器官は、そもそも体から毒素を排出するための独自の新陳代謝のプロセスがある。

つまり、本来の宿便の意味は「2・3日出てこない便そのもの」ということになります。


また、医学用語では「宿便」という言葉はありません。

結論からいえば、健康食品としてうたわれているものは、便を出す効果はあるのかもしれませんが、そもそもでているものが宿便(腸に長年こべりついている便?)かどうかを判断しようがありません。

ちなみに、断食をすれば「宿便が出る!?」なんて言われますがこれも否定されています。

 

断食と宿便?

例えば、断食する気がなくても入院することになり結果的に長期間、断食状態になったとします。

ですが、なにも食べなくても便としてでてくるため「それが宿便だ!」ってことになるようですが残念ながら違います。

この便の正体は・・・

  • 粘液
  • 腸内細菌
  • 細胞の残骸

などでできた便です。


人間は新陳代謝をしているため、なにも食べなくても便がでるのは当然といえばとうぜんですよね。そもそも、腸壁はどんどん剥がれ生まれ変わっていきます。

これらが、便として排出されます。

*腸に長年こべりついていた便ではなく、それよりもずっと新しい便。

 

最後に

腸の内側の壁(粘膜)に長年にわたって張り付き堆積したヘドロのような便を「宿便」とするなら、内視鏡でいくら探してもそもそも見つからないようです。

ない物(見つかっていない物)ですので、医学用語としても存在していません。

ただ、便秘は体に悪影響を起こしてしまいますよね。そのため、確かに便秘対策は必要でしょう。

健康食品として聞き慣れない言葉がでてきたら、まずは調べてみた方がいいでしょう。

子ども達が「ダイエットに効果的!」など、耳障りの良い健康食品に引っかからないようにご注意下さい。


参考

真生会富山病院
https://www.shinseikai.jp/sp_outpatient/otsuji_column2.html

沖縄県医師会
http://www.okinawa.med.or.jp/old201402/healthtalk/gusui/2007/data/20070530n.html

 

 

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