マイナポイント事業は早い者勝ち!? キャッシュレスで25%キャッシュバック

 

前回、2021年からはマイナンバーカードが健康保健証の代わりに使えるようになることをお伝えしました。これからも、少しずつですがマイナンバーカードのメリットは増えていくと考えられています。

さて、そんなマイナンバーカードですが、予定では2020年9月からポイントが付くようになることをご存じでしょうか?

新型コロナウイルスの影響で、いつ頃から運用されるのかはまだ不透明ですが今回は、「もうすぐ始まる予定のマイナポイント事業」についてご紹介します。

 

「マイナポイント事業」ってなに?

マイナンバーカードの普及率は、まだ約14%程しかありません。

そのため、政府としてはマイナンバーカードを普及させたいために、通知カードからマイナンバーカードに申請してもらえるように、さまざまなサービスを増やしています。

 

「これから始まるマイナンバーカードが健康保険車証に!?」についてはこちらの記事でご紹介しています。

マイナンバーカードが健康保険証に!? 普及率は上がっていく?

さて、さまざまな機能が付加されているマイナンバーカードですが、なんとポイントが付くようになるようです。ただし、「期間限定」「予算内」「上限」があります。

そんな「マイナポイント」について、総務省はこのような見解を示しています。

 

総務省の見解は?

総務省では、マイナポイント事業についてこのように目的を示しています。

マイナポイント事業は、マイナポイントの活用により、消費の活性化、マイナンバーカードの普及促進、官民キャッシュレス決済基盤の構築を目的とする事業。

とあります。

つまり、マイナポイント事業はマイナンバーカードの普及促進だけでなく、キャッシュレスを促進するための1つの方法だと分かります。

ということで、その目的のためになんとマイナンバーカードを利用することで、冒頭でお伝えしたようにポイントが付くようになります。私も含めて、日本人はポイントに弱いイメージがありますよね・・・

ただし、「マイナンバーカードを使う」といっても、ポイントカードのように店員さんに見せるわけではありません。

*買い物時に、マイナンバーカードは使いません。

それでは、どうすればポイントが溜まるのでしょうか?

 

どうやったらマイナンバーでポイントがもらえるの?

①まずは、マイナンバーカードの申請が必要(1ヶ月程かかる)

マイナンバーカードの申請じたいは、「スマホ」「パソコン」「郵便」「証明用写真機」から選択することができます。

 

《「スマホ」でマイナンバーカードを申請》

  1. スマホで顔写真を撮影
  2. スマホで交付申請書のQRコードを読み取る
  3. 申請用WEBサイトでメールアドレスを登録
  4. 申請者専用WEBサイトのURLが届いたら、顔写真を登録・必要事項を入力
  5. 申請完了

 

《「パソコン」でマイナンバーカードを申請》

  1. カメラで顔写真を撮影
  2. 申請者専用WEBサイトでメールアドレスを登録
  3. 申請者専用WEBサイトのURLが届いたら、顔写真を登録・必要事項を入力
  4. 申請完了

 

《「郵便」でマイナンバーカードを申請》

  1. こちらから交付申請書を入手
  2. 必要事項を記入
  3. 6ヶ月以内の顔写真を貼り付け
  4. 郵送
  5. 申請完了

 

《「証明用写真機」でマイナンバーカードを申請》

  1. タッチパネルから「個人番号カード申請」を選択
  2. 撮影用の料金を投入
  3. 交付申請書のQRコードをバーコードリーダーにかざす
  4. 画面の案内に従い、必要事項を入力
  5. 顔写真を撮影
  6. 送信
  7. 申請完了

 

②その後、交付窓口等でマイナンバーカードを取得。

 

さて、ここからは私のようにマイナンバーカードを取得している前提でお話しします。


③マイナポイントの予約(マイキーIDを設定する)

マイナポイントの予約には、「スマホ」か「パソコン」を選択することができます。

 

《スマホで「マイナポイント」を申し込む》

【Androidの場合】

  • 必要なアプリ→「JPKI利用者ソフト」と「マイナポイント」という2つのアプリが必要になります。

 

【iOS(iPhone)の場合】

  • 必要なアプリ→「マイナポアプリ」が必要(iOS13.0)にアップデートできないと使えない)になります。

ただし、私はガラケーとi pod touch 6thを使用していますが、i pod touch 6thではiOSのバージョンが13.0にはアップデートができないため利用できませんでした。

つまり、スマホがなければパソコン一択になります。

 

【スマホを使ったマイキー設定の3つのステップ】

❶マイナポアプリをダウンロード
➋アプリの指示に従って、マイナンバーを読み取る
❸「マイナンバーカード申請時」or「取得時に設定」した4ケタの暗証番号を入力

→マイキーID設定完了!

ijmaki / Pixabay

 

《パソコンでマイナポイントを申し込む》

  • iOS(MicrosoftWindows8.1,10)がインストールされている。ブラウザ(internet Wxplorer11)がインストールされている。
  • マイナンバーに対応したカードライタ

このようにパソコンの場合は、マイナンバーカードのICチップを読み込むためのカードライタが必要になります。

 

【パソコンを使ったマイキー設定の8つのステップ》】

こちらから、「マイキーID作成・登録準備ソフト」をクリックし、名前を付けて保存
➋「マイキーID作成・登録準備ソフト」のファイルをデスクトップなどに保存
❸保存した「マイキーID作成・登録準備ソフト」をインストール
こちらから「マイナポイントの予約(マイキーIDの発行)をクリック
❺マイナンバーカードをセットし、ICカードリーダライタで読み取り「次へ進む」をクリック
❻利用者証明用パスワード(4ケタ)を入力し「OK」をクリック
❼マイキーIDが移動生成され、マイキーIDを確認し「発行」をクリック
❽予約完了(マイキーIDは「メモ」するか、「印刷をクリックして通知書を印刷」)
→スマホからの方が簡単にできるため、スマホを持っている方はスマホで申し込むことをオススメします!

 

④キャッシュレス決済サービスを選択

さて、③でマイナポイントの予約により「マイキーID」を取得することができました。

「予約」というのは、そもそもこのサービスは2020年9月~2021年3月末までが取得期間として設けられているためです。(マイナポイントの予約者数が予算の上限に達した場合には、予約を締め切る場合がある)

そして、予約ができるのは2020年7月からということになるため、実施よりも早めに申し込むことができるため「予約」という表現になっています。

 

《キャッシュレス決済に登録できるのは、「ICカード」や「キャッシュレス決済」など》

2020年9月から、選択したICカードなどへチャージすることなどで、マイナポイントが付与されます。

そして、溜まったポイントは選択した決済サービスが使えるお店で利用することができます。

 

勘違いしやすいポイント!

  1. マイナンバーカードは、キャッシュレス決済を登録するときのみに必要なため、実際の買い物で必要なのは、マイキーIDを紐付けたキャッシュレス(au payやナナコなど)の決済サービスのみ。
  2. 2万以上の買い物やチャージなどで、1人当たり最大5,000円分のマイナポイントがもらえるサービス

例えば、私は4人家族ですので4人✕2万円=8万円をキャッシュレスで買い物した場合、最大で5,000ポイント✕4人=20,000マイナポイントが付与されることになります。

→つまり、最大で25%キャッシュバックされる。

*2万円は小口にすることも可能で1ポイント=1円

2020年予算案では、マイナポイントを付与するこの新制度に2,458億円を当てることになっていますが、コロナウイルスの影響でどうなるかは分かりません。

 

最後に

マイナポイントは、以前紹介した「プレミアム商品券のキャッシュレスバーション」だといえば分かりやすいでしょう。

 

プレミアム商品券についてはこちらの記事で紹介しています。

プレミアム付商品券引換券が郵送されてきた!~引換券交換と実践~

プレミアム商品券の場合は、簡単に言えば「現金とサービス券を交換するだけ」でした。ただ、今回のマイナポイントは、キャッシュレスを導入するため、「マイキーIDを発行」する必要があります。

また、それ以前にそもそも多くの人がマイナンバーカードを取得するところから始めなければいけません。

さらに、予算があることは仕方がないのかもしれませんが、「早い者勝ち」になってしまう点です。予算を見れば、利用できる人数が限定的になってしまうことは明らかですよね。

つまり、手間の割にメリットがそこまであるとは言えないかもしれません・・・

これまでの出来事を踏まえると、明らかに詐欺の温床にもなるでしょう・・・

geralt / Pixabay

おそらく、マイキーIDを今後さまざまな政策で利用していくと考えられますが、果たしてその前提として「そもそもマイナンバーカードを普及させることができるのか?」についてはかなり不透明です。

そもそも、一時のばらまきではなく少しずつでも「マイナンバーカードはなくては困る存在」にしていった方が効率的ではないでしょうか?

そういう意味では、「2021年からは健康保険証としても使える!」というメリットは意味があることだといえるでしょう。

それはそうと、私のような個人事業主からすれば、マイナンバーを使って確定申告の必要がなくなるシステムを早く構築して欲しいところです。

また、マイナンバーカードを利用すれば、そもそも印鑑証明も必要なくなるでしょうし、大きな買い物もマイナンバーカード1枚でできても本来ならおかしくないと思うのですが・・・

そういったことができないうちは、まだまだメリットが少ないため普及は進まないかもしれませんね・・・

ちなみに、私の場合はパソコンからマイキーIDを取得しようとしましたが、internet Explorerのバージョンが古いようで予約することができずに断念しました・・・

タブレットではなく、スマホがないと物理的にどんどん生活がしにくくなっているため「そろそろガラケーから替え時かな?」と考えている今日この頃です。


参考

東金市:マイナポイントを活用した消費活性化策のご案内
http://www.city.togane.chiba.jp/0000007505.html

 

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