お金が振り込まれる詐欺? ラッキーではなく犯罪の始まり!?

 

この記事では、「身に覚えのない振り込み」についてお伝えしています。

給料日には、外食したり彼女にプレゼントを買ったり・・・

なんて、あれこれ使い道を考える人もいるのではないでしょうか?

それでは、そんな給料日でもないのに身に覚えのないお金が振り込まれていたらあなたはどうしますか?

今回は、『お金が勝手に振り込まれる「押貸し」』についてご紹介します。

 

そもそもお金が勝手に振り込まれるってどういうこと?

まず、間違って振り込まれた可能性もゼロではありません。

つまり、相手方の「誤送金」や「入金ミス」などにより、何らかの原因であなたの口座へ誤って振り込まれた場合です。

この場合、振り込まれたお金を使い込んでしまうと窃盗罪などの罪に問われる可能性があります・・・

道端にお金を使い込むことと同じ。

とはいえ、そうそう誤送金なんてそうそうないですよね・・・

そしてもう一つの原因は、「押貸し」と呼ばれる詐欺行為です。

 

「押貸し」ってなに?

押貸しは、「押しつけがましくお金を貸す」という意味になります。

例えば・・・

  • 「お金を借りた覚えがないのに勝手に振り込まれていた・・・」
  • 「銀行口座のお金が増えてる気がする?」

こういったことが、ある日突然引き起こされます。

「押しつけがましく」というよりは、もはや無理矢理もいいところですね・・・

niekverlaan / Pixabay

このように、「振り込め詐欺」ならぬ、「振り込まれ詐欺」まであります。

さて、この無理矢理お金を貸す「押貸し」は、一方的に金銭を貸付けることで利子付きの返済を要求する違法請求行為の通称です。

いわゆる、「闇金」が行う悪質な手口の一つとなります。

当然、こんな勝手にお金を送りつけるような行為がまかり通ることはなく、違法となります。そもそも、賃借契約が成立していないため返金の義務もありません。

もちろん、催促に応じれば「脅せば応じる!」と相手に受け取られかねません。

また、そもそも振り込みに指定された口座がヤミ金の口座ではなく、また別の人の口座(これから押貸し被害者になる人の口座)の場合まであります。

 

そのため、催促に応じれば・・・

  1. 取り立てが激しくなる
  2. 押貸しの加害者として疑われる
  3. あなたが「騙されやすい人リスト」として情報が出回る

などなど、今後も犯罪に巻き込まれていく可能性が高くなります。

ということで、「返金義務がないため放置すれば解決!」となればいいのすが、そういうわけにもいきません。


そもそも、本当に「押貸し」だった場合、少なくともあなたの口座に「数千円?数万円?」といった入金はあったことになります。

ヤミ金業者からすれば、高い利息を請求したいわけですからあくまでも「融資した」という体で請求してくるでしょう。

なにより、闇金業者からすれば最初の元本が発生しているわけですから、闇金の視点でみると放置されて終了ならある意味「泣き寝入り?」ですよね・・・

というわけで、放置して終わることは普通に考えればないことが分かるのではないでしょうか?

 

あなたの個人情報はすでに知られている!

それでは、「押貸し」した相手にどうやって取り立てを行うのでしょうか?

そもそも、「銀行口座が知られていたから勝手に入金される」という詐欺被害に遭っていますよね・・・

ですが、これだけでは取り立ては難しいでしょう。

どういうことかと言えば、「押貸し」をする相手を取り立てようと考えれば、相手の個人情報(住所・電話番号・勤務先の情報など)が必要になるでしょう。

そのため、「あなたの基本的な個人情報は闇金業者に知られている」ということになります。

geralt / Pixabay

先程もお伝えしましたが、そもそも相手の個人情報が分からなければ取り立てられないため、相手に無視されればおかしな意味になりますが、闇金は泣き寝入りすることになるでしょう。

そもそも、犯罪行為をしているため泣き寝入りもなにもないですが・・・

ただ、そんな間抜けな闇金業者はいないでしょうから、口座を入手した相手に対して闇雲に振り込む分けではなく、少なくともその後に取り立てられるだけの相手の個人情報は入手している可能性が高いと考えるのが普通でしょう。

つまり、あなたが無視したとしても、例えば次は「職場」や「実家」に取り立てがくる可能性があります。

 

実際の事例は?

シン・イストワール法律事務所によれば、以下のような事例が紹介されています。

 

~事例❶~

怪しい業者に気付かず、銀行口座や住所などの個人情報を教えてしまった。

その後、勝手に3万円が振り込まれ、「月末までに5万円を返済するように」と要求された。

→あなたの個人情報が出回っていなかったとしても、このように、業者のふりをして聞き出そうとしてきます。

今日は大丈夫でも、明日は漏れているかもしれません。

 

~事例➋~

闇金を利用しかけた際に、銀行の口座番号を教えてしまった。

契約はキャンセルしたが、後日闇金から5万円が振り込まれ、返済するように言われた。

仕方なく、手数料を含めた6万円を返済したが、先日また5万円振り込まれてきた。

→キャンセルしても、情報は簡単に悪用され支払ってもつけ込まれることになるでしょう。

 

~事例❸~

身に覚えのない振り込みがあり、ラッキーだと思い買い物に使い込んだ。

後日、金融業者から電話がかかってきて「振り込んだお金+利息+手数料を返済しろ」と言われた。

→ラッキーはありません・・・

このように、多くの被害がすでにでています。

それでは、なぜこんなに個人情報が流出しているのでしょうか?

 

個人情報は、簡単に流出する・・・

連日、テレビなどでも個人情報が流出して・・・なんてニュースが流れていますよね。

しかも、流出先は世界規模ですよね・・・

そう考えれば、詐欺集団は日本人とは限りませんしそもそも日本で行われているのかも分かりません。

それでは、押貸し被害に使われる個人情報はどうして漏れるのでしょうか?

  1. 闇金を利用した(利用しかけた)ことがある。
  2. ネットオークションを利用。
  3. クラウトソーシングを利用。
  4. 気付かずに悪質サイトを利用。

さてネット上では、相手が分からないため、ネットオークションの取引相手が悪徳業者なら個人情報を売られている可能性があります。

同様に、クラウドソーシングサービスによりクライエントと契約して報酬は直接口座に振り込む形で進められた場合、登録した個人情報が相手に悪用される可能性があります。

mohamed_hassan / Pixabay

どちらにしても、ネット上では相手との信頼関係で成り立つためこういった業者はすぐに排除される可能性が高いですが、後を絶ちません。

 

警察には頼めない?

基本的には、警察は民事不介入のため対処してもらえない可能性大です。

とはいえ、具体的な被害があり放っておくと事件に発展する可能性があると判断してもらえれば動いてくれる可能性はあります。

  • 早朝や夜中に家のドアや窓を叩かれて恐怖を感じる
  • 闇金から家族に返済を請求
  • 会社や子どもの学校に押しかけられた
  • 闇金からの暴力

など・・・

なんにしても、嫌がらせをされている証拠が必要になるでしょう。

また仮に、警察に行って「元金と法定金利分の利息を返済すれば問題ない」なんて指導をうけたとしても、従うとかなり危険なことになることは、先程お伝えした通りです。

→警察への相談の仕方については、こちらの債務整理のチカラで詳しく紹介されています。

 

最後に

そもそも、闇金業者は存在自体が違法です。そのため、常識は通じないと考えた方がいいでしょう。

また、存在が違法なためなにをしてくるか分かりません。そのため、弁護士への相談が必要になってくるでしょう。

→闇金対応の費用は4~6万円が相場

押貸しは、「ラッキーな振り込み」ではありません。

その後の犯罪の始まりかもしれません。日頃から入金のチェックはするようにして下さいね。


参考

債務整理の森:押し貸しの手口!勝手にお金が振り込まれたときの対応・対策を紹介
https://xn--x0qu8arpm90d4uqbt4a.xyz/16259/

ベリーベスト法律事務所:「押し貸し」とは? ヤミ金被害に遭ってしまった場合の対処方法
https://saimu.vbest.jp/columns/4358/

債務整理のチカラ:警察に闇金相談するメリットは?逮捕してくれる?
https://saimuseiri-chikara.net/archives/186

 

 

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