炭酸飲料の危険性は「炭酸」ではなく想像以上に多い「糖類」が原因!?

 

子どもが大好きな炭酸飲料。

それでは、いつから飲ませてもいいのでしょうか?

「親が気になる炭酸飲料のあんなこと・こんなこと」についてご紹介します。

 

炭酸水ってそもそもなに?

炭酸といえば、「シュワシュワッ!」とした刺激で飲料だけでなく子どもの駄菓子なんかでもありますよね。それでは、「炭酸水」とはなんなのでしょうか?

炭酸水がよく知られるようになりましたが、炭酸水にはそもそも味がないですよね。一方、同じ炭酸飲料水でもコーラーなどは糖分などが大量に入っているため、飲み過ぎは注意する必要があると以前から言われています。

「炭酸水」の正体とはなんなのでしょうか?

お酒の炭酸割りやそのまま飲むことが当たり前になった炭酸水。無味無臭な炭酸水。この炭酸水は、二酸化炭素が水に溶け混んだものです。

つまり、炭酸水の泡の正体は二酸化炭素です。

二酸化炭素といえば、人は酸素を取り入れ二酸化炭素を吐き出すという「ガス交換」をおこなうことで生命活動を維持していますよね。私達にとって、とても身近な気体です。そして、身体に害があるどころか、炭酸水をのむことでお腹が膨らみダイエットに役立つとされ以前から注目もされています。(あまり飲む量が少ないと、胃が刺激されて逆に食べ過ぎることがあるのだとか・・・)

ただ、なんでもそうですが飲み過ぎはよくありません。先程もお伝えしたように、炭酸水は二酸化炭素が溶け込んだものです。そのため、1.5Lもの炭酸水を飲むと「炭酸酩酊」という状態になるので注意が必要です。(普通に飲んでいれば、基本的には起こらないとおもいますが・・・)

炭酸水は、むしろ「血行がよくなる」とか「ダイエットに効果がある」とか「便秘に効果がある」といったことが知られています。そのため、炭酸水は一気に大量に飲むことさえなければむしろ身体にとって良い効果が多いとされています。

 

気をつけるべきなのは、炭酸飲料(清涼飲料水なども同様)

つまり、いわゆる甘くておいしいジュースです。

厚生労働省のHPから紹介します。

炭酸飲料・清涼飲料水

  • 炭酸飲料は、水に二酸化炭素(炭酸ガス)を圧入して飲料→炭酸水
  • 炭酸水に果汁・乳・甘味料・酸味料・香料などが加わった飲料のことをいいます。

それでは、なにが問題なのでしょうか?

炭酸水に加えられた糖類

炭酸飲料や清涼飲料水の原材料表示は、最初に表示されている物が一番多く含まれているものになりますが・・・

  • 果糖
  • 砂糖
  • ブドウ糖液糖

を示す物がほとんどです。

*果糖は天然の糖のなかでもっとも甘く、「果糖>砂糖>ブドウ糖」という順番に甘さが変わります。

例えば、サイダーでは100ml中に砂糖類が約10g(40kcal)はいっています。→500mlなら5倍。

ノンカロリー・カロリー・ノンシュガー・微糖といった表示は必ずしも0kcal・砂糖0gという意味ではありません。

栄養成分  「低」・「オフ」(100gまたは100ml当たり) 「無」「ノン」(100gまたは100ml当たり)
エネルギー(熱量) 20kcal以下 5kcal未満
脂質 1.5g以下 0.5g未満
糖類 2.5g以下 2.5g以下

このように、「低・オフ」と書かれているものはサイダーと比べても砂糖類が少ないので表示の必要性は分かります。ただ、「無」「ノン」と書かれていても砂糖が入っているというのは、表示の意味がないような(消費者に勘違いさせる)気がします・・・

というより、私自身勘違いしていました・・・

このように、商品名だけでなく原材料表示を確認しないと分かりません。

 

砂糖の摂取量は決まっているの?

WHO(世界保健機関)は、肥満や虫歯を減らす目的で2015年3月4日に砂糖といった糖類の1日の摂取するカロリーの5%未満。成人および小児は25g(ティースプーンで6杯分)と発表しました。

*未加工の青果類や牛乳に含まれる糖分は対象外。(当然、炭酸飲料水や清涼飲料水は対象)

それでは、改めて炭酸飲料水の糖量をみてみましょう。

炭酸飲料水・清涼飲料水の糖質量(g)は?

  • サイダー         :500ml→約50g(100ml→約10g)
  • ポカリスエット      :500ml→約30g(100ml→約6g)
  • ファンタグレープ     :500ml→約60g(100ml→約12g)
  • 野菜生活100オリジナル果汁:200ml→約18g (100ml→約9g)

糖類は1日25g。ですが、ジュースはこのように多量の糖類がはいっています。どちらにしても、コップ1杯のジュース(100mg)なら問題ないとは思いますが、飲み過ぎにはご注意下さい。

 

最後に

お菓子などにも砂糖は使われているので、子どものおやつは特に気になるところだと思います。そこまで神経質になっても疲れてしまうので、まずは子ども一人でお菓子1袋・ジュース1本を食べないように家族でわけながらおやつ時間に食べるなどしてみてはいかがでしょうか?

子どもに限らず、甘い物は誰もが好きなものです。ですが、食べ過ぎは虫歯や肥満、病気の引き金になります。もちろん、WHOが発表した数値は平均的な数字ですので、越えたら即肥満ということもないでしょう。なにより個人差もあります。もし、たくさん与えていたと感じられるなら、おやつの量を少し調整してみられてはいかがでしょうか。

*どうしても子どもが炭酸飲料が好きなら、ジュースに炭酸水を加えて量を増やす方法も考えてみてはいかがでしょうか。

→炭酸を飲ませるタイミングは、お菓子ばかりを食べないようにするために、まずは「食生活が整ってから」という目安があり、3歳以降と言われることもあります。ただ、個人差があるので一概にはいえないので不安なら、かかりつけの小児科の先生に相談するほうが安心ですよ。


参考

いいもの調査隊編集部
https://kakakumag.com/food/?id=12349

太陽笑顔fufufu
https://fufufu.rohto.co.jp/series/jyoshiki/114/2/

厚生労働省
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-03-014.html

日経電子版
https://style.nikkei.com/article/DGXDZO71009880Q4A510C1MZ4002/?page=2

 

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