新型コロナウイルスの影響で、子ども達の「日傘登校」が拡がっています。
新しい生活様式により、真夏の炎天下をマスクをして歩く子ども達を見ていて正直、きがきではありませんでしたが、これなら「まだ、ましかな・・・」と感じています。
ただ、「どうみても雨傘?」をさしている子ども達が目立ちます。
今回は「日傘と雨傘の違い」について紹介していきます。
そもそも、どうして日傘を差すの?
今年は異例尽くしですが、今年に限らずそもそも「熱中症アラート」が発令されるほど、殺人的な暑さの夏が当たり前になりました。
そんな中、夏休み短縮により炎天下にマスクを付けて登校することは苦行でしかありません。
それでは、傘を差すことでなにが変わるのでしょうか?
- そもそも、傘の周囲は物理的に近づけないため距離を保つ(ソーシャルディスタンス)ことができる。
- つまり、マスクを外せる
- もちろん、直射日光を防ぐことができる。
ただし、手が疲れる・片手が塞がる・狭い道は危険・風強い日は危険など、デメリットもあります。
また、傘を差しながらマスクを付けている子どももいるため、十分な理解はされていないようです・・・
さて、そんな傘ですが「日傘」と「雨傘」はそもそも機能が違うことをご存じでしょうか?
→「熱中症アラート」についてはこちらの記事で紹介しています。
「日傘」は「雨傘」とは違う?
確かに、どちらも傘ですがそもそも目的が違います。
日傘の役割ってなに?
そもそも、「日傘」という名前の通り「日を遮るための傘」です。さらに言えば、日光の熱を吸収する素材が主に使われています。
つまり、太陽光から身を守るための専用の傘です。
ちなみに、刺繍やレース加工がされている場合はその針穴から雨水が漏れる可能性があります。
→そもそも、生地の素材に綿や麻、絹が使われているため、雨の日にはほとんど使えない。
*逆に雨傘は、水を防ぐために「防水加工」や「疎水性のよい生地(ポリエステルなど)」がそもそも使われている。
- 日傘は、コンパクトで太陽光から体を守るために作られた傘。
- 雨傘は、雨から避けられるように大きく作られ、丈夫で水を弾く傘。
とはいえ、日傘・雨傘兼用の傘を使われている人もいるのではないでしょうか?
「兼用の傘」には種類があった・・・
晴れの日・雨の日でも使えるいわゆる「兼用傘」ですが、実は「晴雨兼用」と「雨晴兼用」があります。基本的には、「どちらも晴れでも雨でも使える傘」なんですが・・・
まずは、「晴」が先か「雨」が先かということで、イメージしてもらうと分かりやすいと思います。
晴雨兼用?
「晴」が先にきている通り、晴雨兼用傘は「雨でも使える日傘
」です。
基本的には、日傘の機能を持っていますが雨でも使えるように撥水加工が施されています。
ただし、あくまでも日傘の機能が主軸です。
そのため、商品によっては長時間の雨には向いていない物もあるため注意が必要です。
雨晴兼用傘
雨晴兼用傘は、「晴れでも使える雨傘」
です。
基本的には、雨傘としての機能を備えていますがUV加工が施されています。
ちなみに、UV加工が施されていても「斜光」・「遮熱」といった加工が施されていない物が多く、そういった商品は光や熱を通すことになります。
熱中症対策は、「雨傘」と「日傘」どちらが効果がある?
- 2018年8月31日 11時~15時(晴天・風通し有り)
- 神奈川県中部二宮町国道1号線 ・2Fベランダ
こういった条件で実施されました。
結果
- 斜光処理された日傘→「-10℃程」
- 厚手の黒色の雨傘→「日傘の90%程」の効果がある
- 透明のビニール傘→「日傘の70%程」の効果がある
- 太陽の輻射熱→「入射角度で5℃」変わる。
- 大木の木陰→「-15℃程」の効果がある。
ビニール傘でも日傘の70%程の効果があることには驚きですが、光を集めてしまう黒色の傘が、日傘の90%の効果があることには驚く人も多いのではないでしょうか?
*そもそも黒は、紫外線をカットできる色。
ただ、「真夏の炎天下で差す」と考えると、少なくとも黒傘は見た目には暑苦しいでしょう・・・
最後に
「機能を上げればそれだけ傘の値段も・・・」と言うことで、子どもには折りたたみの「日傘」と「雨傘」を持たせるのもありかもしれません。(楽天市場で確認すると、晴雨兼用の折りたたみ傘も売られている)
子どもは、どうしても傘を振り回したりしてしまうため、高い傘を買ったとしてもすぐに壊してしまいます。
かといって、折りたためない日傘と雨傘の2本を持たせるのも荷物が増えてしまいますし、また、失ってしまうでしょう。
ちなみに、ゲリラ豪雨にも耐えられる日傘を探したい人は、内側にコーティングが施された「晴雨兼用傘」で対応できます。
まさに、兼用傘です。
以上のことから、雨傘も日傘として使えなくもないですが、熱中症対策を考えるなら、日傘の方が効果があります。
なにより、雨傘は暑苦しく見えてしまいますので・・・
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