自動車関連の手続きがネットで!? 「OSS」の便利サービスと注意点とは?

 

皆さんは、自動車のさまざまな手続きをどのようにされているでしょうか?

「新車や中古車を新規登録しようとした時」・「車検をしようとする時」など、車に関係する手続きは意外とたくさんあります。

今回は、そんな「自動車の手続きがネット上でできてしまうOSS」についてご紹介します。

 

「OSS」ってなに?

OSS(one stop service)というのは、24時間365日これまで紙で行っていた手続きを、自宅で実施できるシステムのことです。

つまり、「自動者を保有するための多くの手続き(検査登録・保管場所証明申請証等)」と「税・手数料の納付(検査登録手数料・自動車重量税など)」が、インターネットで一括して行うことができるシステムです。

ただ、まだ始まったばかりのシステムで一部まだ導入されていない地域もあります。

→京都・徳島・高知は、一部のサービス(継続検査:車検)以外は、申請できないようです。詳しくは、こちらのサービス対象地域をご確認下さい。

それでは、実際にどんな「手続き」をすることができるのでしょうか?

 

実際に利用できる手続きとは?

  1. 新車新規登録
  2. 中古車新規登録
  3. 移転登録
  4. 変更登録
  5. 一時抹消登録
  6. 永久抹消登録(還付なし)
  7. 永久抹消登録(還付あり)
  8. 移転一時抹消登録
  9. 移転永久抹消登録(還付なし)
  10. 移転永久抹消登録(還付あり)
  11. 変更一時抹消登録
  12. 継続検査

ただ、基本的には正規ディーラーで購入すれば、ほとんどの手続きはやってもらえると思います。かくいう私もやってもらっていますので・・・

ただ、友達から譲り受けたり・中古車を購入した場合など、自分で手続きをしないといけない場合は便利なサービスだと言えるでしょう。

 

基本的な流れは?

❶申請者(購入車本人や自動者販売店など)がOSS(電子申請書により電子納付)で手続き

➋ワンストップサービスによる申請データを行政機関(警察署・運輸支局等・都道府県、税事務所)が管理

❸自動車検査証、保管場所標章等を窓口で交付

このように、とても便利なサービスですが注意する点がいくつかあります。

 

注意点は?

❶特例が適応される車を購入した場合

「特例が適応される対象車両」について、聞いたことがあるのではないでしょうか?

ですが、せっかくの「バリアフリー」や「ASV(先進安全自動車)」特例があるにも関わらず、OSSで申請してしまうと、適用対象外になってしまいます。

そのため、特例を受けるためにはこれまで通り運輸支局等及び各都道府県の税事務所窓口に申請する必要があります。

*将来的には、申請できるようになるかもしれません。

 

➋被災した自動車にかかる措置

東日本大震災等により、被災した自動車を買い換えたとします。本来なら・・・

  • 買い換えた新しい自動車についての税の非課税措置が設けられている。
  • 自動車保管証明に関して、「申請時の添付書類の簡略化」や「一部地域での手数料減免措置」

が適応されています。

ですが、OSSで申請してしまうと措置が適用されません。

もちろん、申請できないというわけではなく、「他の車と同じ扱いになるため、特別待遇が受けられないですよ!」ということです。

こういった注意点があるため、ご注意下さい。

 

❸OSSから申請した場合、納付場所が変わる!

OSSから申請した場合、インターネットバンキングまたはATMにより納付を行う必要があります。つまり、これまでのような行政機関窓口や金融機関窓口からの納付はできなくなります。

個人的には、ネットやATMによる支払いの方が便利に使えるため、メリットになる人の方が多いのではないでしょうか?

このように、さまざまな手続きがネットからできるようにどんどん仕組みが変わっています。

 

最後に

以前、マイナンバーカードが2021年からは健康保険証の代わりになることをお伝えしました、他にも、マイナンバーカードがあればさまざまな手続きが簡単にできるようになっています。

そう考えれば、OSSの導入も自然の流れだと言えるでしょう。

 

「マイナンバーカード」に関しては。こちらの記事で紹介しています。

マイナンバーカードが健康保険証に!? 普及率は上がっていく?

今後も、さまざまな書類が電子化されネットで簡単に申請できるようになることが予想されます。ただ、そうなったときジェネレーションギャップがどんどん広がることになってしまうでしょう。

そのため、「手書き」と「電子書式」の両方がまだしばらく必要になります。ポケベルがなくなり、ガラケーが衰退しスマホが普及した現在。

また新しい物が開発され普及していったとき、私達はどこまで追いつくことができるのでしょうか?

そんなことを考えさせられる今日この頃です。

それはそうと、自動車に関することはやはりディーラーで相談することが一番です。昔からのことわざで、やはり「餅は餅屋」です。


参考

自動車保有関係手続きのワンストップサービス
https://www.oss.mlit.go.jp/portal/index.html

 

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