●この記事では、少ない「育休取得」と「取得日数」についての女性視点のアンケート結果についてご紹介しています。
子どもができると、生活が一変する方が多いのではないでしょうか?
特に、一人暮らしで「自分の生活」を過ごしていた人にとっては、影響が大きいかもしれません。
まあ、これは私自身のことなんですが・・・
とはいえ、子どもができればそれが当たり前となり、無くてはならい「自分の生活」に変化していくため不思議なものですが・・・
さて、そんな自分の人生に変化を与えてくれる子どもができると、「育休の取得」が最初の試練になるかもしれません。
今回は、そんな「パパが育休での過ごし方を間違えると・・・」について、「Yahoo!ニュース」を通じて実施された、夫が育休を取った女性757人を対象にしたアンケート結果についてお伝えしていきます。
そもそも「育休」ってなに?
そもそも「育休」と言うのは、育児介護休業法により「育児や介護をしながらでも働き続けることができるように」と、1991年に制定されたことが始まりの制度です。
簡単に言ってしまえば、「育児・介護をするための休暇制度」のことです。
→この法律により、「労働者は原則として1歳に満たない子どもを養育するための休業」が、法律で認められることとなった。
それでは、育休を取得した旦那さんに対して、奥さんはどんな風に思っていたのかアンケート結果を見ていきましょう。
*「育休」は、男女ともに取得可能。
→「育休」については、こちらの記事で紹介しています。
育休取得は、確かにいいことかもしれませんが・・・
男性陣からすれば、「育休をとること」それ自体が目的になっていないでしょうか?
と言うのも、今回のアンケート結果では、「夫やパートナーに対する愛情は、育休前と育休の後で変化したか?」について、こんな結果になっています。
- 愛情が増えた人の割合:19%
- 愛情が減った人の割合:15%
さて、「育休をとったのにどうして愛情がむしろ減っているの?」と感じたあなたは、育休取得自体が目的になっているのかもしれません。
例えば、人手不足の状態の会社でやっと新入社員が入ってきたらそれで満足でしょうか?
実際は、仕事ができるかどうか(一緒に働けるか)が一番大事になりますよね・・・
withnew:2021年9月~10月のアンケート結果!
さて、それではそもそも男性はどれくらいの期間「育休」を取得したのでしょうか?
実は、約7割の人が2週間未満でした。
さらに言えば、5日未満の人が4割を越えていました。
つまり、少なくともこのアンケートに答えた757人の女性の旦那さんの内、2週間以上の育休を取得したのは3割程しかいなかったことになります。
ちなみに、「育休」を1年以上取得した人は2%だけでした。
そもそもの話しですが・・・
厚生労働省より
育児休業制度
子が1歳(一定の場合は、最長で2歳)に達するまで(父母ともに育児休業を取得する場合は、子が1歳2か月に達するまでの間の1年間<パパ・ママ育休プラス>)、申出により育児休業の取得が可能。
また、産後8週間以内の期間に育児休業を取得した場合は、特別な事情がなくても申出により再度の育児休業取得が可能<パパ休暇>。
つまり、1年程は取得できるはずの育休で、2週間未満しか取得していない人が7割に達している現状があります。
さらに言えば、2019年ではそもそも育休を取得した男性は約7~8%のため、残念ながら育休の取得自体がとても珍しい現状があります。
何が言いたいかと言えば、ただでさえほとんど利用されない育児休業制度ですが、利用したとしてもその多くが極めて短期間の利用で終わっていることが考えられます。
そのため、そもそも男性にとって「育休の取得がゴールになってしまうのもおかしくはない」。そんな現状にあることも、善くも悪くも奥さんの愛情変化の1つの原因だと言えるかもしれません。
それでは、苦労して取得した育休は生かされていたのでしょうか?
旦那さんの家事・育児は何点だった?
100点満点!?
このアンケート結果では、旦那さんに対して100点を付けた女性も1割程いました。
その理由は・・・
「ほぼ妻と同じ、もしくはそれ以上の働きをしていた」
「80点」を付けた女性は約3割!
- 「子煩悩で料理上手」
- 「助かった、精神的に楽になれた」
「0点」の現実・・・
ですが、その一方で、「0点」を付けた女性が4%も・・・
その理由は、
- 「(5日未満だったので)もっと休んでほしい」
- 「結局は実家任せで何もしない」
そもそも、「育児休暇の日数が短すぎて実感が湧かなかったこと」や、「育児休業中にも関わらず育児をなにもしなかった」こと。
つまり、本当に必要なときに旦那さんが役に立ってくれなかったことが原因だと考えられます。
育児休暇の取得は、とても難しい問題ですが取得することで、夫婦円満の1つの役割にできればいいですね。
最後に
今回は、育休をめぐるアンケート結果についてお伝えしました。ただ、実は育児休業制度はどんどん改正されています。
2021年6月:改正育児・介護休業法が成立・公布。
これにより・・・
- 子の出生後8週間以内に4週間(28日間)まで育児休業が取得できる
- 休業申出は、原則休業の2週間前まで(現行法は1か月前までに申出)
- 2回までの分割取得が可能
- 労使協定の締結と労働者との個別合意がある場合、休業中の就業も可能
つまり、業務的にまとまった休みが取得できなくても「分割」したり「休業中の就業」などができるように、2022年4月から順次施行されることになります。
育児休業の取得が進めば、今回のアンケート結果も大きく変わるかもしれませんが、育児休業の「休業」の部分が目的の取得になってしまうと、今回よりもひどい結果になるかもしれませんね・・・
まずは、二人でしっかり話し合うことが育児休業の第一歩になるでしょう。
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