「ゲリラ⚪⚪」といえば? ~踏んだり蹴ったりの事情とは?~

 

「ゲリラ⚪⚪」といえば、ゲリラ豪雨やゲリラ雷雨なんて気象情報で使われますよね。

それでは、「ゲリラ不法投棄」はご存じでしょうか?

今回は、「信じられない不法投棄」についてご紹介します。

 

「ゲリラ不法投棄」ってなに?

そもそも、「ゲリラ」というのは小部隊による奇襲などで敵を混乱させる戦法のことです。そして、不法投棄はもちろん犯罪です・・・

さて最近、茨城県では大規模な不法投棄は減少しているようですが、その一方で建築系廃棄物などの小規模でゲリラ的な不法投棄が増加しています。

 

どんな不法投棄が増えているの?

例えば、茨城県つくば市内では建物解体などで発生する「建設混合廃棄物」を大型ダンプ1・2台程度で散発的に棄てていくゲリラ不法投棄が多発しています。

 

特徴

  • 人目に付きにくい空き地・資源置場
  • 深夜などの時間帯

こういった場所や時間が狙われやすいようです。

 

つくば市の現状は?

つくば市内では、平成29年度は4件ほどでしたが、平成30年度は11件となり約3倍に増加しています。

さて、先程紹介した「建設混合廃棄物」というのは、建設工事現場や解体現場などから排出される建設廃棄物のうち、「さまざまな廃棄物が分別されることなく混ざり合っている物」のことです。

  • 廃プラスチック類
  • 木くず
  • 金属くず
  • ダンボール・紙くず
  • 廃石膏ボード
  • ガラス・陶磁器くず
  • コンクリート片
  • 塩ビ管

など、本当にさまざまな廃棄物が混在しています。そして、当然こういった建設混合廃棄物は「産業廃棄物」に当たります。

 

なにが問題なの?

当たり前ですが、違法廃棄物に名前が書いてあるわけないですよね。

ですが、「誰か」が片付けなくてはいけません。

もちろん、行為者(捨てた人)が分かれば、当然「行為者の責任」となります。

ただ、例えば行為者が分からない場合は個人の土地に不法投棄された廃棄物は、原則土地の所有者が撤去の費用を負担しなくてはいけなくなります。

料金は、依頼する会社や廃棄物の種類により金額は変わりますが、「1m³=10,000円」からとなっている会社もあります。

ちなみに、木くずや廃プラ、紙などがボードに混ざっているなど、さまざまなゴミが捨ててあるだけでなくゴミ自体に他の物が混ざっている場合は、料金が「m³=2万円以上」になるなど廃棄するための料金が変わるようです。

もちろん、廃棄物の運搬費もかかるため小規模とはいえ、片づけるためには1回に安くない金額が必要になります。

もしも、何度も繰り替えさえたらそれだけで破産するかもしれません。かといって、放置してしまえばさらにゴミ捨て場としてゴミが増えることになりかねません。

 

どんな対策を「つくば市」ではしているの?

  • 重点監視区域への定期的巡回
  • 防犯・環境美化サポーターによる巡回監視活動
  • 市担当職員を県職員に併任することで、産業廃棄物不法投棄現場への立入り権限の付与
  • 不法投棄禁止看板の無料配布

このように、行政側も取組は行っています。


ただ、夜間にまで人員を配置するだけの人手や予算は、誰がどこから捻出しているのでしょう?

→同県に住んでいる人にとっては人ごとではありません。

ちなみに、不法投棄は全国で行われています。

環境省によると、平成30年度では年間155件(総量15.7万トン)もあります。

ただ、平成10年代前半に比べれば大幅に減少(1,197件:42.4万トン)したようですが、それでも分かっているだけで2日に1回は不法投棄が行われていることになります。

 

最後に

不法投棄は、確かにバレなければ土地の所有者が泣き寝入りすることになります。

ただ、土地所有者はまず警察と行政に連絡する必要があります。

とはいえ、不法投棄をすれば廃棄物処理法により5年以下の懲役もしくは1千万以下の罰金(法人には最高で3億円)、またはこれらの併科の刑事罰が科されることになります。

このように、重罰が科されることになります。


最後に、都道府県等が実施する不法投棄等の支援除去等への支援はこのようになっています。

  • 平成10年6月16日以前に行われた不法投棄

→国からの補助等により都道府県等の行政執行代費用が支援されます。

  • 平成10年6月17日以降に行われた不法投棄

→国の補助に加えて、産業界からの協力も得て造成した廃棄物処理法に基づく「産業廃棄物適正処理推進基金」により、都道府県等の行政代執行費用が支援されます。

不法投棄への対策はおこなわれていますが、イタチゴッコが続いていることが現状です。そして、不法投棄は森だけとは限りません。

郊外の空き地に放置される場合もあり、使われていない「土地」があれば、いつ被害にあうか分かりません。くれぐれもご注意下さい。


参考

千葉県:産業廃棄物のゲリラ的な不法投棄の増加│山武地域振興事務所
http://www.pref.chiba.lg.jp/kc-sanbu/sanbu/hozen/tahatu.html

つくば市:不法投棄対策
https://www.city.tsukuba.lg.jp/kurashi/recycle/gomi/1000859.html

産業廃棄物 収集運搬 処理・処分 専門 晴栄運送
https://www.5383.co.jp/category/1201562.html

環境省:産業廃棄物の不法投棄の状況について
https://www.env.go.jp/recycle/ill_dum/santouki/

緑のgoo:建設混合廃棄物とは
https://www.goo.ne.jp/green/business/word/ecoword/E00359.html

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です