冬になると過食・過眠になる? 「冬季うつ病」にはご注意を!

 

この記事では、「冬季うつ病の特徴と治療」について説明しています。

 

11月も残りわずかとなり、寒さが厳しくなってきました。

さて、あなたは寒くなると寝過ぎてしまったり、食べ過ぎたりといったことはありませんか?

実は、その原因はうつ病かもしれません。

今回は、「冬になると繰り返される冬季うつ病」について紹介します。

 

季節がうつ病と関係するの?

うつ病と言えば、気分が強く落ち込んで憂鬱になったり、やる気がでなくなったりと精神的な症状が最初に思い付くのではないでしょうか?

ただ、うつ病は精神的な症状だけではなく、例えば不眠など身体の症状としても現われてきます。

さて、そんな「うつ病」の中には季節が大きく関係する「季節性感情障害(SAD)」があります。

 

季節性感情障害は繰り返される!?

「季節性」と呼ばれているとおり、これは特定の季節になることでうつ病になってしまいます。

例えば、「夏」に発生するうつ病も季節性感情障害の可能性があります。

  • 夏:強い日射し・暑さが原因

 

つまり、冬季うつ病は季節性感情障害の1つということになります。

それでは、まずは季節性感情障害について見ていきましょう。

 

「季節性感情障害」と「冬季うつ病」

季節性感情障害は、1984年に精神科医のローゼンタールらによって、「冬季うつ病」として報告された精神疾患です。

つまり、季節性感情障害の発見は「冬季うつ病」から始まりました。

ちなみに、早稲田大学審査学位論文より、日本での調査(Okawa, Shirakawa & Uchiyama, 1996)では、2.1%が季節性感情障害と疑われたとの報告があるようです。

それでは、冬季うつ病の特徴について見ていきましょう。

 

季節性感情障害は、ライフイベントとは関係ない!

そもそも、「季節性」とあるように病気の発症時期として、季節性があることがポイントになります。

そして、診断するためには明らかな「心理的原因となる出来事」「ライフイベント」原因になっていないことが必要になります。

→20代前半の女性が発症しやすい傾向にあるが、季節性感情障害は普通の「うつ病」とは症状が異なる。

それでは、「冬季うつ病」について見ていきましょう。

 

「冬季うつ病」は「普通のうつ病」とは症状が違う!?

冒頭でお伝えしたように、「うつ病」といえば「憂うつ感」「抑うつ感」が目立ちます。

 

ところが、冬季うつ病では・・・

  • 過食・・・炭水化物飢餓と言われるほどで、菓子類を好み「冬眠」しているとも言われる。
  • 過眠・・・夜の睡眠時間の延長だけでなく、日中の眠気の増加が同時に起こる。
  • 体重増加

といった、非定型な症状がでることが多くなります。

 

 

さらに、精神面でも・・・

  • 意欲低下や思考が進まない
  • 倦怠感

このような、抑制症状はありますが、うつ病のような「抑うつ感」や「憂うつ感」は目立ちません。

それでは、なにが原因となっているのでしょうか?

 

冬季うつ病の原因は?

まず、大前提として冬になったからといって誰もが冬季うつ病になるわけではありません。

先程、お伝えした調査結果のように季節性感情障害の疑いは、全体の2.1%しかありませんでした。

そんな「冬季うつ病」になりやすい人は、「体質・ストレス過多・正確は穏やかで感情豊かな人」だと言われています。

そして、原因の1つに日照時間が影響していることも分かっています。

Free-Photos / Pixabay

 

日照時間が影響!

普段の生活で、昼間から日光を十分に浴びていれば目から脳に信号が送られることで、夜間に「松果体」という部分からメラトニンが分泌されます。

このメラトニンが私達の睡眠を調整し、体内時計を24時間にセットしています。

光を浴びることで、人間の身体は調整されている。

ところが、冬場に日光を浴びる時間が減ってしまうと、メラトニンの分泌が十分にできなくなり、睡眠と覚醒のリズムが乱れることになります。

逆に言えば、十分な光を浴びることができれば改善できることになります。

 

治療には光を利用?

冬季うつ病は、他のうつ病とは異なり「日照時間の不足」が要因になっていることがすでに判明しています。

そのため、薬物療法だけでなく、「光療法」という治療法がおこなわれます。

この治療は、人口光が使用され、まさに冬季の日照不足を補う方法として利用されています。この療法は、1~2時間程度2,500~10,000ルクスの高照度の光を照射します。

→3,000ルクスで、学習スタンドの2~3倍程度の光。

このように、冬だけうつ病になる「持病のような病気」が引き起こされることがあるため注意が必要です。

 

最後に

冬季うつ病は、「秋口に悪化し春に消える」ことが2年以上続くと診断されます。

→日本では、精神科・心療内科で診断。

とはいえ、そもそも予防するためには寒くても、外に出て歩くことが基本的な行動になります。

ちなみに、光で起こしてくれる「光目覚まし」という商品が冬季うつ病の方にも進められています。

冬に「おかしいな?」と思ったら、それは冬季うつ病かもしれません。

特に、「過食」や「過眠」は体重増加になりやすく注意が必要です。原因はともあれ、「過食」や「過眠」は身体に悪いため、改善していくことをお勧めします。


参考

MIZENクリニック:季節性うつ病とは?症状や治療法を徹底解説!
https://www.mizenclinic.jp/depression-8/

恩賜財団済生会:季節性感情障害(SAD)
https://www.saiseikai.or.jp/medical/disease/seasonal_affective_disorder/

医療法人和楽会:冬季うつ病
http://www.fuanclinic.com/byouki/pump226.htm

 

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