新型コロナウイルスの拡大により、配達業の需要が増しています。
ですが、ネットなどで注文したからといって配送業者と直接やり取りをすることになりますよね。そうなれば、感染の可能性はどうしても高くなります。
ですが、「置き配」と呼ばれるサービスが以前からあります。
今回は、「新型コロナウイルスの影響が出る前からすでに始められている置き配」についてご紹介します。
「置き配」ってそもそもなに?
普通なら、宅配業者が配送先の自宅のインターホンを押して、住人に直接荷物を受け渡して印鑑やサインをもらって配送は完了しますよね。
ところが、「置き配」を利用することでこの「直接受け渡し」が必要なくなります。この、非対面対応を従来から実施してきたのが日本郵便です。
つまり、置き配というのはあらかじめ指定した場所(玄関前・置き配バッグ・宅配ボックス・車庫・物置など)に非対面で荷物を届けるサービスのことです。
さまざまなメリット!
「さまざまな」と書きましたが、ただ一言でいえば、「荷物を待つ必要がない。」これに限ります。
というのも、そもそも自宅にいる必要すらないため、平日でも安心して注文ができます。当然、再配達が発生することもありません。
例えば、仮に自宅にいたとしても、夜勤明けで寝ていた・入浴中・子どもに手が離せないと言った理由で、「荷物を受け取れない!」なんて心配もなくなります。
つまり、「置き配」にすることで感染症対策だけでなく、さまざまなメリットが付随してくることになります。
それでは、日本郵便の「置き配条件」を確認してみましょう!
日本郵便が実施する「置き配」とは?
❶「郵便受箱」や「差し入れ口」に入らないゆうメール・ゆうパック・郵便物。(速達・特定記録・配達時間帯指定・配達日指定も含まれる)
➋ゆうパック
❸国際郵便物(国際通常郵便物・国際特定記録郵便物・国際小包郵便物・WMS郵便物含む)
さらに、利用している宅配ボックスが施錠でき、なおかつ「受領証発行機能を備えたロッカー型」の場合や「アンカー等で躯体等に固定されている」場合は、以下の置き配も利用することができます。
❹書留郵便物等(レターパックプラス・国際書留郵便物含む)
❺セキュリティーサービスゆうパック
つまり、基本的にたいていのものは置き配で対応できることになります。ただし、当然対象外の郵便物も存在します。
《対象外の郵便物ってなに?》
- 新特急郵便・・・おおむね午前中の差し出しで、午後5時頃までにスピード配達してくれるサービス。
- 配達証明・・・一般書留とした郵便物や荷物を配達した事実を証明するサービス
- 特別配送・・・裁判所から訴訟関係人などに送達すべき書類を送達し、その送達の事実を証明する、郵便物の特殊取扱。
- 現金を内容とする書留
- 本人限定受取
- 返信依頼郵便
- 保冷・生物を内容とする郵便物等
- 料金・運賃・手数料の支払いを要する郵便物等
- 受取通知または保険付けとする国際郵便物・税付郵便物
このように、「現金」や「本人に確実に配送したことを証明しないといけない」など、こういった場合は当然ながら置き配を利用することができません。
とはいえ、だれでも利用できるわけではなく利用条件があります。
日本郵便で置き配を利用するには?
当然ですが、住所内の場所であることが必須です。さらに、盗難の危険があるため荷物が外部から容易に分からず事故のおそれがない場所。
そして、雨などで汚損するおそれがない場所でなくてはなりません。
当然といえば当然ですよね。これを守らなければ、そもそも配送業者は損害賠償により訴えられることになりかねません。
ただし、こういった場合は置き配が認められます。
「置き配」が認められる例外
- 受け取り人の住所または居所と同一建物内・同一構内だった場合。
- 「郵便物が外部から分からず、事故の恐れがない」場合として、宅配ボックが認められている。
- 降雨等により、郵便物等が汚損する恐れがない等、郵便物等を安全に保管できる場合。
例えば、宅配ボックス以外にも玄関前に設置した鍵付容器やメーターボックス・車庫・物置なども利用対象に当たります。(条件がそろえば玄関前も可)
そして、置き配を利用する場合は条件に従って配達郵便局にこちらの「指定場所配達に関する依頼書」を自分に当てはまる書類を印刷して、郵送や直接出向いて提出する必要があります。
ですが、実はこの「指定場所配達に関する依頼書」を提出しなくても「置き配」ができる方法があります。それが、「置き配バッグOKIPPA」を設置することです。
OKIPPAってなに?
どこのマンションでも宅配ボックスがあればいいですが、まだまだ主流ではないですよね。かくいう私が住んでいるマンションにも宅配ボックスはありません。
そこで、「ないのなら設置すればいい!」ということで注目を浴びているのが、この自分で設置する宅配ボックス(置き配ボックスやバッグ)です。
「アプリ連動型置き配バッグOKIPPA」が正式名称で、玄関の取っ手に付属の盗難防止のセキュリティーワイヤーを取付けるだけです。
→「無料のOKIPPAアプリ」と併用すれば、荷物がバッグに預け入れ完了後に、アプリに配送完了通知が届く。
さらに、防水加工も施されているため、雨が降っても安心設計になっています。
ただし、配送業者としては必要な措置を講じているため、例えば盗難に遭った場合は自己責任になります。また、そもそもオートロック付きのマンションでは玄関先まで行けないため意味がないでしょう。
基本的にないとは思いますが、OKIPPAの最大容量は57Lとかなり大型の物まで入れることができますが、もしも入らない場合は、再配達となります。
これは、OKIPPAの故障などで荷物の安全が守れない場合も同様です。
*郵便物が複数あり、1通(個)でも配達できない場合は、全ての郵便物等を配達郵便局等に持ち戻ることになります。
最後に
今回は、新型コロナウイルスが流行る前から「置き配」を実施していた、日本郵便について紹介しました。
最近では、各配送業者が置き配サービスを開始していますが、どんな宅配ボックスを利用するにしても宅配ボックスに荷物が入らなければ意味がありません。
そして、確かに置き配は在宅している必要がないためお互いに便利ですが、やり過ぎは禁物です。
「荷物が届いている」ということは、「誰かが運んできてきくれている」ということです。最低限のマナーは守れるようにしたいですね。
参考
日本郵便:置き配
→https://www.post.japanpost.jp/service/okihai/
OKIPPA
→https://store.okippa.life/
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