新型コロナに感染したら? まずは「帰国者・接触者相談センター」へ連絡!

 

新型コロナウイルスの感染が拡大しており、「隣の人も隔離されちゃった!?」なんて話しが出てくるかもしれないほど、身近な感染症になりつつあるのかもしれません。

とはいえ、私の身近で感染した人もいませんし、当然、隔離された人もいません。これは、あくまでも最近の報道によるイメージが大半です。

実際、デマでトイレットペーパーやティッシュペーパーなどが買い占められる騒ぎまで発生しています。まるでオイルショックの再来?

ただ、「もしも感染した!?」と実際に感染が疑われる場合は、どうすればいいかご存じでしょうか?

今回は、「新型コロナウイルスの感染が疑われたら?」ついてご紹介します。

 

新型コロナウイルスが疑われる場合とは?

そもそも、新型コロナウイルスが疑われる場合は、いきなり近場の医療機関に受診してはいけません。

まずは、以下の❶~❹のどれかの項目に当てはまるかを自分で確認する必要があります。

 

❶発熱(37.5度以上)かつ呼吸器症状があり・・・

  • 発症前14日以内に、湖北省または浙江省から帰国・入国された方
  • 発症前14日以内に、湖北省または浙江省から帰国・入国された方と濃厚接触歴がある方

当初からの対象者として、感染者と考えられる人に直接接触していたかもしれない人が感染リスクが高いとして示されていましたよね。

ただ、感染ルートを追うことができなくなり、世界中で誰が感染しているか分からない状態になっていますよね。

そのため、さらに新型コロナウイルスが疑われる場合の項目が設定されています。

 

➋強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある方

 

❸風邪の症状や発熱(37.5度以上)が4日以上続く方(解熱剤を飲み続けないとならない方も含む)

 

❹以下の人は、発熱が2日以上続く場合

  • 高齢者
  • 糖尿病・心不全・呼吸器疾患(COPD等)の「基礎疾患」がある、「透析」を受けている、「免疫抑制剤や抗がん剤等」を利用している。
  • 妊婦

このように、新型コロナウイルスが疑われるパターンとして❶~❹が示されています。

ただし、当てはまったからといって医療機関にいきなり受診してはいけません!

 

《「帰国者・接触者相談センター」へ連絡!》

まずは、「帰国者・接触者センター」へ連絡して指示を仰ぎましょう!

  • ❶~❸の対象者は、厚生労働省が設置している「帰国者・接触者相談センター」へ電話相談し、該当すれば受診医療機関(帰国者・接触者外来)が紹介されます。
  • 免疫力が低下しているなどリスクが高い方である❹の対象の方は、電話で「帰国者・接触者相談センター」や、「主治医」に相談して下さい。

それでは、「帰国者・接触者相談センター」はどういったことをしてくれるのでしょうか?

 

「帰国者・接触者相談センター」の役割とは?

  1. 電話相談により疑われた場合、「帰国者・接触者外来」へ受診調整がなされる。
  2. 「帰国者・接触者外来」の電話番号を、本人またはその家族に伝える。(受診前に、「受診する時刻」「入口」等について問い合わせるように指導する)
  3. ❶~❹の疑い例に該当しない場合は、必要に応じて一般の医療機関を受診するように指導する。

→帰国者・接触者相談センターはあくまでも、❶~❹の新型コロナウイルスの疑い例を対象にしたセンターです。

このように、新型コロナウイルスに関しては受診できる病院が決まっており、いつでも誰でも受診できるわけではありません。

このことは、例えば、「受診前に電話で入口を確認しなくてはいけない」ことからも見てとれます。それでは、紹介される「帰国者・接触者外来」とはどういったものなのでしょうか?

*ちなみに、一般の新型コロナウイルスに係る「厚生労働省電話相談窓口(コールセンター)」は、こちらから確認することができます。

mohamed_hassan / Pixabay

 

「帰国者・接触者外来」は一般の病院となにが違うの?

そもそも、「帰国者・接触者外来」は、「帰国者・接触者相談センター」を通じて、受診手順を理解した状態で感染が疑われる方が受診されることで、十分な感染防止を行う』という趣旨があります。

つまり、一般に公開してしまうと誰かれかまわずルールを無視して受診にこられる可能性が高く、感染が拡大していく可能性が極めて高いため原則、公表されていません。

→ただし、個人で勝手に受診されたとしても感染対策がしっかりできている。または、通常よりも多数の患者さんが受診しても診療体制に支障をきたさない医療機関などは、この限りではありません。

 

《帰国者・接触者外来》

  • 新型コロナウイルス感染症以外の疾患の患者さんと接触しないように、診察室など導線を分けている。
  • 必要な検査体制が確保されている。
  • 医療従事者の十分な感染対策ができている。

当然、医療従事者の安全も守る必要があり、新型コロナウイルスはこのように厳重に管理されるべき感染症に指定されているということです。

 

最後に

新型コロナウイルスについては、まだまだ分からないことがたくさんあります。とはいえ、感染が拡大していることは事実です。

私達にできることは、「感染予防」と仮に感染してしまったとしても、「他の人へ感染させない」ことぐらいではないでしょうか?

そのため、まずは最低限のルールを守れるように知識を共有していくしかありません。体調不良になると不安になりますが、冷静に行動できるようにしていきましょう。


ちなみに、冒頭で「トイレットペーパーやティッシュペーパーがなくなることがデマだ!」といいきれる理由は以下の2点です。

日本家庭紙工業会からのお知らせより

  1. トイレットペーパーやティッシュペーパーは、ほとんどが国内工場で生産されている。
  2. 通常通り生産・供給がなされている。

つまり、中国工場は関係ありません。

 

ちなみに、「トイレットペーパーとマスクは同じ原料!?」なんてデマもありますが、これも間違いです。

  • トイレットペーパー:パルプと呼ばれる再生紙
  • マスク:ポリプロピレン等の不織布

不安なときは、自分で調べてみて下さいね。

デマにおどらされる人がいなくなれば、供給は戻ります。もちろん、転売をしても儲からなくなるため無駄な買い占めもなくなります。

マスクをはじめ、さすがに十分な供給量がある品物を買い占め続けることは不可能だとは思いますが、マスクの供給が始まらない限りは、もう少し混乱が続きそうです。

また、日用品の買い占めなどにより転売をしている人は、自分の信用をどんどん切り売りしている状態です。「転売屋=犯罪者」のレッテルを貼られる前にやめた方がいいでしょう。

法律的に合法でも、日本はイメージが先行してしまうため転売をするにしても別の方法(品物)をご検討下さい。


参考

厚生労働省:新型コロナウイルス感染症についての相談・受診の目安について
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000596978.pdf

日本製紙連合会
https://www.jpa.gr.jp/

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です