職場に行くと体調不良? それって「隠れダスト」が原因かも!?

 

皆さんは、花粉症などなにかアレルギーをもっていますか?

例えば、花粉症については以前の記事でもお伝えしましたが1月~4月が飛散時期です。ですが、飛散時期に関係なくオフィスにスギ花粉が残っていたらどうでしょうか?

今回は「隠れダストにはご用心!」についてご紹介します。

 

ハウスダストについては、こちらの記事で紹介しています。

外出できない「今」だからこそできること!~ハウスダストについて知っておこう~

 

「隠れダスト」ってなに?

隠れダストというのは、「チリ・花粉・カビ・細菌等、肉眼では見えにくく、床に存在し、空気中に舞い上がりやすい人の手では取り残してしまうゴミの総称。」

つまり、「床に溜まったハウスダスト」のことです。

→ソフトボイクロ株式会社が環境アレルゲンinfo and care株式会社との共同調査を元に独自に定義したもの。

 

実態調査を実施!

環境アレルゲンinfo and care株式会社が、ソフトボイクロ株式会社の依頼のもと、こんな調査がおこなれました。

 

都内6箇所のオフィスを対象に「隠れダスト」の実態調査を実施!

実験の狙いとしては、「住居におけるハウスダストのケア(ダストケア)はさまざまな研究が専攻されている反面、オフィスのダスケアに関する研究はまだまだ少ない状況。」

さらに言えば、働き方改革などにより従業員への健康面に対しても、これまで以上に配慮する必要がありますよね。

こういった理由から、今回の「隠れダスト」の実態を明らかにするために調査と実験が実施されました。

それでは、どういった結果が得られたのかみていきましょう!

 

《調査結果》

対象オフィスで検出されたアレルゲン

  1. スギ花粉アレルゲン
  2. ダニアレルゲン
  3. SVOC(準揮発性有機化合物):フタル酸ジ-2-エチルヘキシル(DEHP)など
  4. ネコアレルゲン:猫は飼育しない。

 

さらに、全てのオフィスで・・・

  • アオカビ
  • クロカビ
  • コウジカビ:呼吸器に関わる健康被害が報告されている数種類のコウジカビが検出。

→公共スペースならではの「隠れダスト」の実態が分かりました。

MichaelGaida / Pixabay

単純な話し、例えば猫を飼っている人がいればネコアレルゲンを体に付着させているかもしれません。

ネコアレルゲンは、花粉や埃の10分の1の大きさしかなくさまざまな場所に飛び散りやすく、一説によると猫を飼っていないお家の1/3で猫由来のアレルゲンが発見されるほど、身近なアレルゲンです。

ただ、不特定多数の人達が利用する場所ならその確立がさらに高くなります。このように、住宅とは違う、公共スペースならではの問題点が指摘されました。

それでは、なぜそもそも隠れダストが床に残ってしまうのでしょうか?

 

「隠れダスト」と「人による掃除」の効果を実験!

残念な結果がでています。

人が掃除をすると・・・

  • ムラが多い(目に見えない隠れダストが取り残されやすい)
  • 掃除中にダスト粒子が舞い上がりやすい。

*繰り返しますが、隠れダストは肉眼では小さすぎて見えにくいため、気付くことが難しい。

さらに、住居と比べてさまざまな違いが今回の調査から指摘されています。

 

「オフィス」と「住居」との違いとは?

❶SVOCは全オフィス、全箇所からフタル酸ジ-2-エキルヘキシル(DEHP)が検出

DEHPの主な用途は、可塑剤(かそざい)として塩化ビニール製品(シート・レザー・電線被膜材・農業用ビニルフィルム等)に添加されています。

*可塑というのは、「軟らかく形を変えやすい」という意味で、塩化ビニル製品に添加することで柔軟性や耐候性(屋外で使用しても、劣化・変色・変形を抑える)を改良する添加医薬品。

→毒性が指摘されており、欧州委員会ではDEHPの使用やポリ塩化ビニル性玩具の廃絶が打ち出されています。

さて、このSOVCが最も高かったオフィスと住居の平均(111㎍)を比較すると、約29倍の差がありました。

 

➋全てのオフィスから健康被害のあるカビを確認

住居に比べて、カビも多い傾向にありました。

というのも、調査した6箇所のオフィス全てから、呼吸器に関わる健康被害が報告される重要な「コウジカビ(アスペルギルス属)」が多種類検出されたからです。

ちなみに、「アスペルギルス・オリゼー」というニホンコウジカビは、日本酒・味噌・醤油・鰹節などの発酵に昔から活用されています。

ですが、同じアスペルギルス属であっても例えば、「アスペルギルス・フミガーツス」は病気を引き起こしてしまいます。

→土壌・空中・穀物など私達の周りに当たり前のように生息している。

ただ、肺や気管支に異常をきたす「肺アスペルギルス症」を引き起こすことがあり、このように怖いコウジカビもあります。

さらに、今回の調査結果により、「住居に多い!」と考えられているアオカビも全てのオフィスで検出され、そのカビ数は今回調査した住宅に比べて最大で10倍も多い結果でした。

ifd_Photography / Pixabay

 

❸細菌はオフィスにも存在している

住居に比べれば少なめでしたが、Bacillus属が多く検出され、オフィス内のダストにも細菌が確認されました。

 

❹12月に調査したが、スギ花粉アレルゲンを発見

実験は12月に行われているため、本来ならスギ花粉はまだ飛散していないはずです。ところが、検出されたと言うことは、「前回のシーズンの時に残った掃除の取り残し」または、「早期に飛散した花粉」の可能性が考えられています。

*検出されたのは、1つのオフィスのみ。

 

❺エリア別の「ダニ」と「ダニアレルゲン」に大きな差

住居に比べれば、比較的少ない傾向でしたが同じオフィス内でも、特に掃除しきれていないエリアに隠れダストが残留しやすいことが分かりました。

→同じオフィス内でも、場所によってダニの最小と最大数には数十倍の差があった。

 

最後に

今回の調査結果により、人が掃除した場合は約60%しか掃除できていないことが分かっています。

さらに、人が掃除した場合はロボット掃除機と比較するとダスト粒子が8倍以上も舞い上がりやすいという実験結果が示されました。

また、そもそもオフィスは不特定多数の大勢の人達が土足で動き回る環境でもあります。つまり、それだけネコアレルゲンなど、さまざまなアレルゲンを媒介している人が多いことになります。

つまり、住居よりもオフィスの方が隠れダストの影響を受けやすいことになります。

職場に行くと、体調を崩す人はこの隠れダストが原因になっているかもしれません。空気清浄機やロボット掃除機の導入など、検討してみてはいかがでしょうか?

とりあえずの予防策としては、マスクも有効です。


参考

PRTIMES:[花粉・アレルギー最新研究]オフィスに潜む「隠れダスト」の実態と課題とは
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000053785.html

ビューローベリタスジャパン:欧州REACH規則-フタル酸エステル類の規制拡大
https://cps.bureauveritas.jp/news/190129.html

OMRON:vol.156 カビが引き起こす怖い病気
https://www.healthcare.omron.co.jp/resource/column/life/156.html

 

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