新型コロナウイルスが拡大により、日本でも学校の臨時休校やイベントの中止など影響がどんどん広がってきました。
ただ、「会社は休めない」というよく分からない現象も同時に発生してしまっています。
さて、特に子ども達は、物理的に家にいることが多くなってしまうことになりますよね。
確かに、家の中にいるわけですから、新型コロナウイルスや花粉症などのリスクは抑えることができるかもしれません。
それでは、ハウスダストの対策はできているでしょうか?
今回は、「家の中にいるからこそ気をつけるべきハウスダスト対策」についてご紹介します。
「ハウスダスト」ってそもそもなに?
「ハウスダスト=ほこり」ではありません。
ほこりの中でも、「特に1mm以下の肉眼では見えにくいもの」のことをいいます。
- 繊維くず(衣類など)
- ダニの死骸・糞
- ペットの毛
- 花粉
- タバコの煙
- 排気ガス
- カビ・細菌
- 人の皮膚
このように、挙げればきりがありませんが「家にいるだけで、その人自身がハウスダストの発生源」になってしまうことをまずは知っておく必要があります。
なにより、タバコなどの煙もハウスダストに含まれるため、喫煙するパパさん・ママさんは特にご注意下さい。
ハウスダストの特徴は?
先程もお伝えしたように、ハウスダストは1mm以下しかありません。
つまり、軽すぎて人が動いただけで舞い上がることになります。このことから、「ハウスダストのサイクルは人の生活そのものだ!」といってもいいかもしれません。
朝:人の動きがないため、ハウスダストは床などに落ちる
→人が起き出して、移動するため宙を舞う
昼:共働きなら、家に誰もいないためハウスダストは床などに落ちる
夕:家族が帰ってくるため、ハウスダストが宙を舞う
夜:就寝中は、人の動きがなくなるため日中に舞い上がったハウスダストが床などに落ちる
そして、また朝がきてハウスダストは宙を舞います。
ハウスダストの1日の流れは、私達の家での行動そのものだと言えるでしょう。ただし、対策をすることで軽減することができます。
ハウスダストは減らせる!
「目に見えにくいほど小さい!」とはいえ、ハウスダストはほこりです。
先程もお伝えしたように、人の動きがない時間帯はハウスダストも大人しくしています。つまり、朝起きてすぐに掃除をすればいいのですが、2つ問題があります。
それは、人が掃除をしようとすると掃除のムラができたり、そもそも動くだけでハウスダストが舞ってしまうことです。このことについては、こちらの「隠れダスト」の記事でご紹介します。
とはいえ、掃除はして下さいね・・・
ということで、ここからは電化製品(空気清浄機)に頼った話しをしていきます。
空気清浄機
「ハウスダスト」といえば、空気清浄機ですよね。よくCMなんかで流れています。
ただし、どれでもいいわけではありません。
❶HEPAフィルター:0.3㎛よりも大きな物質を100%補修してろ過して取り除く、高性能フィルター。(1㎛は、1mmの1000分の1)
それでは、0.3μmよりも大きな物質とはどういうことでしょうか?
《ハウスダストを引き起こす病気の粒子の大きさ》
- スギ花粉症の原因となる花粉の直径:約20㎛以上
- ぜん息の原因になるハウスダストの直径:約10㎛
- PM2.5は、概ね2.5μ㍍m以下の物質のこと。
小さい粒子であるPM2.5さえも、2.5μmからの大きさとなっています。それでは、呼吸器と吸い込まれた粒子の大きさには、どのような違いがあるのでしょうか?
《吸い込まれた粒子が気管支に与える影響》
- 2~5μm:中枢~抹消の気道まで最も効率的に到着・沈着しやすい大きさ(「吸入薬」の大きさと同じ)
- 0.8~3μm:抹消気道~肺実質への到達に適切な大きさ
- 0.8μm未満:呼気として排出。または沈着される大きさ
つまり、粒子が小さいほど気管支の最深部まで届いてしまいますが、あまりに小さすぎると、呼気として排出されるということです。
話しを戻しますが、HEPAフィルターは、基本的には0.3μmよりも大きい粒子を取り除いていくため、呼気として排出される粒子しか部屋には残らないことになります。
➋電子集塵フィルター
紙フィルターとは違い、電子集塵フィルターは金属の極板を数ミリ間隔で積み重ねた構造になっています。そのため、金属の極版の間に数千ボルトの電圧をかけて、ほこりを吸い取ってしまうことができます。
- 高い集塵力
- 目詰まりしないため、換気量が変わらない
- 洗浄して何回も使える
- 省資源・省エネ
このように、紙フィルターよりも高い性能があります。
なんだか、テレビショッピングみたいな商品紹介になってしまいましたが、「空気清浄機も色々ある!」というお話です。
空気清浄機を選ぶ場合は、この2つのフィルターがついているものがオススメです。
加湿器との併用
空気清浄機に加湿器を併用することで・・・
①湿度に弱いインウルエンザなどの「ウイルス対策」
②喉や鼻などの粘膜が、加湿により免疫力の向上
③湿度が高くなることで、ハウスダストに重力が加わり、空気清浄機がハウスダストをキャッチしやすくなる。
加湿器を併用することで、こういった相乗効果があります。
最後に
感染症は、「外出しなければ安全!」ということではありません。家の中にいる場合も、やはり感染症対策は必要になります。
本来なら、外出しているときにロボット掃除機を使用することも高い効果があります。
ただ、今回はそもそもその外出ができないことが前提のお話ですので省かせていただきました。ロボット掃除機と人の掃除の違いについても、上記の「隠れダスト」の記事で紹介しています。
さて、「ダスキン」によると、ハウスダストが家の中で多い場所は、「床」や「家具の上」などはもちろんですが、目に付かない「天井」や「照明器具」、「家具などの隙間」などにもたまっているようです。
さらに、衣類を着脱する「洗面所」もハウスダストが多い場所として挙げられています。
とはいえ、毎日、大掃除をすることはできませんよね・・・
空気がきれいすぎると、逆に免疫力が低下するという心配も確かにありますが、病院へ不用意に行けない緊急事態の今だからこそ、空気清浄機を検討してもいいのかもしれません。
参考
DUSKIN:ハウスダストとは?
→https://www.duskin.jp/item/mop/housedust/
タイナビスイッチ:空気清浄機はハウスダストを撲滅出来るのか!!
→https://www.tainavi-switch.com/contents/1306/
キレイ空気lab:電子式集塵フィルター
→https://www.gaiki-seijouki.jp/filter/
2018年度外務省:大気汚染に関する健康安全講話
→https://www.in.emb-japan.go.jp/files/000427228.pdf
スーモジャーナル:大気汚染物質PM2.5は、どんどん家の中にも入ってきている!
→https://suumo.jp/journal/2013/02/22/38432/
コメントを残す