皆さんは、「気象病」という言葉をご存じでしょうか?
- 頭痛が・・・
- めまいが・・・
なんて、日によって体調が悪いことがありませんか?
場合によっては、「サボり癖」なんて言われてしまうかもしれません・・・
ですが、それは本当に体調不良かもしれません。
今回は、「まだまだ知られてい気象病」についてご紹介します。
「気象病」ってそもそもなに?
日本では、2015年に「啓蒙書(世界の原著論文と日本の個別的な状況を科学的にまとめた)」として、医師が書いたものが、はじめての「気象病の一般書」になります。
つまり、少なくとも日本ではまだまだ新しい病気といえるでしょう。
さて、この「気象病」は名前の通り気象が影響します。もちろん個人差もあるため、ひょっとしたら本当に気持ちのもちようが原因のこともあるかもしれません。
気象病かどうかのチェックは後述するとして・・・
原因は?
主な原因は気圧の変化ですが、例えば電車でトンネルに入ると、耳が「キーン!」ってなりますよね。
耳には内耳があることで、気圧の変化を感じます。脳は、内耳から伝わった情報を基に周囲の環境に体を順応させようとします。
ところが、内耳のセンサーが敏感に反応しすぎると、わずかな気圧の変化でも脳に過剰な情報が伝わっていきます。
気圧の変化ってなに?
「気圧の変化が・・・」っていいますよね。
地球に住んでいる以上は、空気の層(大気)により圧力を受け続けています。目には見えないですが、存在してます。
ちなみに、大気は地熱や偏西風などの影響を受けて局地的な気圧差を生じるため
- 軽い空気→低気圧・・・曇りのち雨・雪・台風
- 重い空気→高気圧・・・晴れ(時々スコール)
気象病は、特に急激に気圧が下がるときに症状がでやすいという特徴があります。
そのため、気圧の変化が激しい「台風シーズン」や「冬に日本の南側を低気圧が通過する時」などは、特に注意が必要です。
一連の流れ
①天気の変化(高気圧:晴れ→低気圧:雨)
⇊ ⇊
②内耳のセンサーが気圧の変化をチェック
⇊ ⇊
③自律神経の乱れ
⇊ ⇊
④様々な変調が起きる
気象病になりやすい人
- 頭痛持ち。
- 体調の変化で、雨が降りそうだと何となく分かる。
- 季節の変わり目は具合が悪い。
- 乗り物酔いがしやすい。
- 新幹線・飛行機に乗ると耳が痛くなる。
- ストレスが多い。
など、当てはまる数が多いほど気象病の可能性が高くなります。現代人なら、どんな人でも1つ2つは当てはまるのではないでしょうか?
私の場合は、「乗り物酔い」・「ストレスが多い」が当てはまります。
それでは、どんな症状があるのでしょうか?
気象病の症状は?
本当に様々な症状が現れます。
- 偏頭痛の誘発・頭重感
- 倦怠感・だるさ・眠気
- やる気が出ない・集中力の欠如
- 不安感が強くなる
- 耳鳴りの増加
- めまい・ふらつき・動悸
といった、一見「気のせい?」「疲れてるのかな?」なんて多くの人が経験したことがあるような症状がおこります。
確かに、「サボリ癖」なんていわれるかもしれませんね・・・
ところが、人によっては気象病により危険な症状を引き起こします。
- 手足のしびれ
- ぜん息・息苦しさ
- 心臓病や脳卒中のリスク増加
といった症状が現れることもあります。
例えば、「手足のしびれ」と言えば熱中症の症状としても引き起こされます。このように、その症状の原因を特定するのは個人では難しいでしょう。
そこで、面白いアプリが紹介されています。
アプリ:「頭痛ーる」
このアプリは、気圧の変動が起こす頭痛などの痛みに注目し、気象予報士が考案した気圧予報に基づく体調管理アプリです。
このアプリを使えば、今の時間帯の気圧数(hPa)と気圧を「通常・やや注意・注意・警戒」で知ることができます。
さらに、その時の調子をグラフに顔スタンプ(4種類)を押すことで、その時の気圧で自分の体調が一目で分かります。(服薬の有無も入力できる)
つまり・・・
- 気圧が安定しているにも関わらず、「しんどい顔」スタンプが多い。
- 気圧が低下して警戒レベルなのに、「元気顔」スタンプが多い。
と言った場合は、気象病ではなく別の原因が考えられます。どちらにしても、慢性的な体調不良があるなら受診した方がいいでしょう。
最後に
花粉症は、見た目に分かりやすいですよね。熱中症は初期段階では本人すら分からない場合もあります。ですが、対策が徹底されるようになりました。
それでは、気象病はどうでしょうか?
毎回、「フラつく」「頭痛」が・・・なんて言っていたら「ワザと?」なんて思われるかもしれません。なぜなら、その苦しさは本人にしか分からないためです。
そもそも、本当に逃げるためにしんどいアピールをしている人もいたりします・・・
そんな疑いを避けるためにも、「頭痛ーる」アプリ使って自分の偏頭痛やフラつくタイミングをチェックしてみてはいかがでしょうか?
参考
ヨミドクター:気象病…気圧低下自律神経に乱れ、両耳のマッサージ有効
→https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20181219-OYTET50071/
オアシスはり灸治療院:気象病(頭痛、肩こり、めまい耳鳴り、関節痛)
→http://www.hari-care.jp/menu-list/
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