子育て論は、さまざまな本が出ていますよね。
ですが、どれが正解かなんて誰にも分かりません。
結局は、親が子どもに「どうなって欲しい」と考えているかが重要なのかもしれません。
今回は、「子どもに求められる自己肯定感とは?」についてご紹介します。
あなたは子どもになにを求めますか?
最近、赤ちゃんの通信教育がテレビのコマーシャルやインターネットでよく宣伝されているのをみかけます。それでは、親は子どもにどうなって欲しいのでしょう?
今の親が、子どもに求める性質について紹介します。
パパさんママさんの「今」の考え方は?
コズレ子育てマーケティング研究所が2018年9月21日(金)~9月27日(木)にかけて実施された、「乳幼児教育の現状に関するアンケート調査結果」より
→http://www.cozre.co.jp/blog/1706/
0~2歳までのお子様をおもちのママパパが対象で有効回答者は2478名。
乳幼児の子どものために通信教育に対する意識
このアンケート結果をみてみると、なんと興味関心があるのは80.81%という結果がでています。ということは、ほとんどのママさんパパさんが、1度は乳幼児に通信教育を考えたことがあることがわかります。
かくいう私も、遊びを通してなにかいいものがあればと考えたことがあります。
①私たち親が自分の親から言われた重要な要素
皆さんが親から言われてよかったことはなんですか?
私の場合は、努力することや素直さだったと思います。
このアンケート結果では、重要な要素としては、1位:素直さ(22.26%)・2位:協調性(11.31%)・3位:継続性(9.37%)とあります。
つまり、親から「素直さ」を学んだと感じている親が多いということが分かります。ただ、「特にない」と答えた人が23.97%と最も高い数値になっています。
この結果は、普段自分たちのことをあまり意識していないということがいえるでしょう。自分のときはどうだったかというよりも、「今はどうか?」と考えているママパパさんが多いのかもしれませんね。
②実際に役に立った要素
このアンケート結果では、1位:協調性(24.57%)・2位:素直さ(15.21%)となっており①の結果が逆転しています。
最近では、通信機器の発達でそれこそ24時間連絡を取り合おうとすれば可能な時代になりました。たびたび、「空気を読む」なんて言われるようになりました。
「空気を読む」とは、つまり協調性の最終段階だとわたしは考えています。
例えば、スマホが使われる前なら相手の仕草から相手の気持ちを推し量ることができました。
ですが、スマホに変わったことでメールが広まりました。メールならまだ文章を考えて送るため、文面から相手の気持ちが一応伝わります。
最近では、ラインやSNSなどでとうとう「単語」になってしまいました。協調性は、現在の日本で最も必要なスキルだということを反映しているようです。
ちなみに、「特にない」は10.3%と3位となっています。
③親が、子どもの将来に重要だと考える要素
1位:素直さ(20.32%)・2位:自己肯定感(15.82%)・3位:協調性(15.33%)となっています。
「自己肯定感」という選択肢が突然上位に来たように見えるかもしれません。
ただ、これは素直さや協調性を教えられて育った私たち親世代だからこそ強く感じることではないでしょうか?
自己肯定感が必要な時代
自己肯定感とは、自分で自分のことをどう考えどう感じているかということです。
例えば・・・
- 自己肯定感が高いと自分に自信があるので失敗してもそほど落ち込むことはなく失敗を糧に次に進みます。
- 自己肯定感が低いと、自分に自信がないため少しの失敗で落ち込み続け次に進めなくなります。
なぜ自己肯定感が重要視されるようになったのでしょうか?
それは、「空気を読む」という言葉が浸透しすぎてしまったことが原因だとわたしは考えています。
先ほどのアンケートで、素直さと協調性が1位と2位になっていました。
それでは、協調性があって素直な子どもをあなたはどう思いますか?
大人にとっては、「とても都合がいい子ども」。
ですが、やりすぎれば相手に合わせて言いなりになる子どもになってしまいます。最近では、ゆとり世代なんて言われますよね。
ゆとり世代の代表的な特徴は、ストレスに弱い・マニュアル人間といったことがあげられると思います。
ゆとり世代は、社会問題にまでされています。
ゆとり世代と呼ばれた若者が親に!
自分達が苦労したことは自己肯定感が希薄なこと。ただ、素直さや協調性が必要なこともわかっているため、上位になるという今回のようなアンケート結果にあらわれています。
ひとこと断っておくと、○○世代という言い方は、どの年代でも呼ばれる通り名のようなものでその時代を象徴した呼び方でしかありません。「○○世代だから~」というのはただの偏見です。
社会が子どもをそのように育てた結果でしかありません。そしてまた、新しい世代に呼び名(造語)が作られるでしょう。
まとめ
あなたは子どもにどうなって欲しいですか?
今は、「自己肯定感」を子どもにもたせる時代。
その反面、協調性や素直さも持ち合わせないといけないという見方によっては、矛盾した時代です。
親が子どもにできることは限られますが、これまでのようになんでも集団で動く時代から、「自分」をもった子どもがこれからの時代を作っていくのかもしれませんね。
参考
コズレ子育てマーケティング研究所が2018年9月21日(金)~9月27日(木)にかけておこなった「乳幼児教育の現状に関するアンケート調査結果」
→http://www.cozre.co.jp/blog/1706/
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