食品選びはたいへんですよね・・・
健康志向のつよい人ほど健康的な食材をもとめるのではないでしょうか?そうでなくても、子どもの食べ物は自分達以上にきにしませんか?年齢によっては、食べないほうがいい食品まであります。
たとえば、1歳までハチミツが危険なことはみなさん知ってますよね?原因はボツリヌス菌。最悪、死ぬケースがあることもご存知ですよね?それでは、死滅させるには120度で4分間。または、100度で6時間も加熱しないといけないことは知っていましたか?一般家庭ではほぼ不可能でしょう。ガス代的に・・・というより、そもそも死滅したか判断できません(汗)
このように、「この食品はダメ!こっちは大丈夫!」というように子どものための食材選びがはじまります。そんな中、「無添加食品」という言葉を見たこと・聞いたことはありませんか?添加物に関しては、「危険だ!」と考えている方は多いと思いますが、「無添加」と聞くと健康そうなイメージがありませんか?
今回は、そんな「無添加食品」について紹介します。
無添加食品ってなに?
ウィキペディアより引用→https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%84%A1%E6%B7%BB%E5%8A%A0
無添加食品とは、食品添加物に分類されるものがすべて使用されていない。あるいは、天然に存在しない合成添加物が使用されていない。 厚生労働省は、「無添加である旨の表示については、製造業者等の任意の表示ではありますが、消費者が誤認を生ずることのない表示が求められています」とコメントしている
その名のとおり、添加物がはいっていないことが分かります。そして、表示自体は製造業者等の任意。それでは、消費者が誤認するおそれのない表示とはどういう意味でしょう?
「無添加」とあらゆる商品に表記されていますが、どのように記載されていますか?
- 香料・砂糖・食塩無添加
- 合成着色料無添加
- 合成保存料無添加
- 合成保存料は使用していません
などあげればきりがありません。
つまり、限定的に「無添加」ということです。
簡単にいえば、「合成保存料は使っていないけど、着色料は使っている。」みたいなことです。
そもそも、添加物と記載しなくてもいい(省略できる)物まであります。
厚生労働省の「食品添加物の表示について」から引用
→https://www.mhlw.go.jp/shingi/2005/03/s0323-3e.html
・栄養強化剤
過剰摂取した場合、妊婦に影響がでる場合がある添加剤もあります。(基本的には、栄養強化のため)
・加工助剤
食品の加工の際に使用される。
(1)完成前に除去されるもの
(2)その食品に通常含まれる成分に変えられ、その量を明らかに増加されるものではないもの
(3)食品に含まれる量が少なく、その成分による影響を食品に及ぼさないもの。
・キャリーオーバー
原材料の加工の際に使用されるが、次にその原材料を用いて製造される食品には使用されず、その食品中には原材料から持ち越された添加物が効果を発揮することができる量より少ない量しか含まれていないもの。
*これらの添加物は、はいっていても無添加表示できてしまいます。ただ、説明されているようにそもそも影響が少ないと考えられているため省略できます。
食品添加物の変遷
1950年代~1970年代にかけて発ガン性などが大きく取りざたされる。
↓
1980年代には、「無添加」「不使用」商品の登場。
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現在は、発がん性物質として危険視された添加物は使用禁止になっています。また、厚生労働省が定めている添加物以外は使えなくなっています。
「無添加」という言葉のイメージ
そして、「無添加」と書くとそれだけでイメージがよくなるのが現在です。その根底にあるのは、「添加物=危険」が成り立っているからでしょう(汗)
添加物については、こちらの記事「賛成・反対?「粉ミルク」食品添加物について紹介します」でも紹介しています。
無添加表記は、イメージ戦略でしかないこともあるのでかならず商品欄で原材料を確認してください。
そして、本当に無添加素材にこだわるなら例えば生協のほうがスーパーで買うよりも安価だと言われます。ネットで注文もできます。一度、見比べてみてはいかがでしょうか?
というわけで、今回は無添加=安全は違うということだけは覚えておいてください。必ず、自分で確認してください。
最後に、無添加にしすぎて食中毒になっては本末転倒ですのでご注意ください。
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