「マミートラック」と「パピートラック」　雇われるということは・・・

女性の労働環境は、なかなかよくなりませんよね。

賃金面でも働き方でも男女差はどうしても生まれてしまいます。

今回は、そんな女性の働き方で使われる言葉「マミートラック」についてご紹介します。

マミートラックってなに？

• マミー：母親
• トラック：陸上のトラックが語源。

よく、「出世コース」なんて言われますよね。仕事における出世コースは、ファスト・トラックと呼ばれます。

一方で、出世コースとは違うもう一つのコースに乗ってしまうことを指す言葉がマミートラックです。つまり、出世することもなく、同じトラック内をグルグルと走らされ抜け出せなくなると言われています。

ただ、そもそもマミートラックとは、子育てと仕事を両立する女性のための働き方というポジティブな意味でアメリカで1980年代に生まれた言葉です。

日本の場合

日本では、いまだに「女性が育児をするものだ！」という風潮がありますよね。

例えば、言葉で「イクメン」など、そういった言葉を作らないといけないのが現状です。もし、本当に夫婦で子育てをするなら、そもそも現在のような就業形態を続けること自体に無理がありますよね。

つまり、「どちらかが育児に専念する」という状態にならざるをえません。

ということで、女性が育児に時間を裂くことになります。

ここで納得してしまった人は、「なぜ育児に専念するのが女性？」と考えたこともないのではないでしょうか？

育児と子育ての問題は、終わりがないのでここまでにして話しを戻します。

マミートラックのなにが問題？

付け加えておきますが、パパバージョンは「パピートラック」としてすでに存在しています。

つまり、そもそも性別に関係なく昇進や出世につながる仕事をまかせてもらえない人達であふれています。

＊「出産や育児のために有給を使ったり・定時退社をするといった勤務態勢を続けると、男性もパピートラックを走らされる可能性が高くなる」と言われています。

単純な話し、会社としては仕事だけに打ち込んでくれる人材がありがたいですよね。

また、パパ・ママとしても残業や休みがない状態はできれば避けたいところです。

つまり、生活できる収入+貯蓄ができればいい人にとっては、とてもありがたい状態といえます。

ところが、子どもができる前と同じように、もしくはそれ以上にキャリアを積んでいきたい人にとっては、「自分はいらない人間だ！」なんて考えてしまうことも仕方がないことだといえます。

ただ、それだけのモチベーションがあるのならそもそも自分で副業として、新しい仕事を始めることもできるような気がしますが・・・

一つ言えることは、会社に出社して働くだけが仕事ではないということです。

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日本の現状

私の親世代なら、「24時間働けますか」なんて言葉がありました。

ですが、今の若い人は責任を持ちたくない人の方が圧倒的に多いと思いませんか？

マスコミの報道でも、いい大人が誰も責任を取りたがらず責任をなすりつけ合っていますよね。

そんな様子をみながら育った今の現役世代は、誰も責任のある仕事をやりたがらないように見受けられます。

むしろ、責任がない・キャリアップしないことを望んでいるようにさえ思えます。

問題は、その仕事には収入が付いてこない可能性が高いということです。女性の場合は、なおさら給料が低い状態が続きます。

つまり、責任のない仕事で子どもを養っていければいいですが、おそらくそれでは家庭の収支が赤字になる可能性が高くなります。（職種によっては、責任が重たくなるだけで給料に反映さないこともよくありますが・・・）

最後に

「どんな仕事も引き受けて、真面目に取り組みチャンスをじっと待つ。」

「新しく自分で仕事を始める」

「あきらめて転職する」

という選択肢があった場合、あなたならどれを選びますか？

• 「転職」は失敗する確率が高く、かくいう私も失敗した１人です。
• 「どんな仕事も引き受けて真面目に取組む。」は一見よさそうに見えますが、私の場合は10年間続けて精神を磨り減らしてその仕事を結局、辞めてしまいました。
• 「新しく自分で始める」は、現状の私です。

どの選択肢を選ぶにしても、責任は自分にあります。

社会を変えるよりも、自分の考え方を変える方が簡単です。

「マミートラック」・「パピートラック」という言葉はありますが、収入源の確保に繋がる行動をすれば選択肢は広がります。

＊労働者である以上、会社に振り回されることは自明の理です。

参考

社会人の教科書
→https://business-textbooks.com/mommy-track/