1人10万円がもらえる制度の名前は?知らないと困ったことになるかも・・・

 

国民1人当たり、10万円の給付金支給が始まったことは、皆さんご存じですよね。

この制度の名前は、特別定額給付金と呼びます。

私達の認識としては、「所得などに関係なく赤ちゃんも含めて全ての人がもらえる給付金だ!」というところではないでしょうか。

ですが、ある程度の内容を知っておかないと詐欺にあうかもしれません。

今回は、「特別定額給付金と詐欺手口」についてご紹介します。

 

そもそも「給付対象者」の規定はどうなっているの?

ここでいう給付対象者は、基準日(2020年4月27日)時点で、住民基本台帳に記録されている者です。

住民基本台帳というのは・・・

  • 氏名
  • 生年月日
  • 性別
  • 住所

などが、記載された住民票を編成したもので、住民の方々に関する事務処理の基礎となるものです。つまり、「日本に住民票がある人」に対して支給されることになります。

さて、そんな特別定額給付金の申請方法は2通りあります。

 

郵送で申請

市区町村から受給権者(住民基本台帳に2020年4月27日時点で記録されている人)宛に郵送された申請書に振込先口座を記入し、振込先口座の確認書類と本人確認書類の写しとともに市区町村へ郵送。

 

メリット

ネット環境に関係なく、待っていれば申請書類が届くため書類が到着しだい、書類の準備後郵送するだけです。

  1. 申請書
  2. 振込口座の確認書類
  3. 本人確認書類

これらの準備が必要となります。

 

デメリット

支給日は、各市町村ごとに変わりますが後述するオンライン申請よりも受け取りまでに時間がかかることになります。

 

オンライン申請

メリット

  • いつでもオンラインで申請することができる。
  • パソコン・スマホどちらからでも申請できる。

 

デメリット

  • マイナンバーカードが必要
  • マイナンバーカードが読み取れるスマホかパソコンならICカードリーダーなど準備が必要

それでは、オンライン申請を選択した場合どうすればいいのか見ていきましょう!

 

マイナンバーカードの難点!

マイナンバーカードについては以前、確定申告の申請をしたときの実体験でも紹介していますが通常でも、発行に約1ヶ月かかります。

 

マイナンバーで確定申告をしようとしたときの記事は、こちらで紹介しています。

確定申告 e-taxで申請できずに税務署へ!?

つまり、現時点でマイナンバーカードの発行を申請したとしても、多くの人が同じことをすることが予想されるため、この時点でネットではなく郵送を選択した方がいいかもしれません。

さらに、すでにマイナンバーカードを持っていた場合、暗証番号を設定するのですが一定回数間違えるとロックがかかってしまいます。

つまり、マイナンバーカードが使えない状態になります。

ちなみに、ロック解除をするには直接、役所へ行かないといけません。ですが、そもそも外出規制のためこの時点であきらめることになるでしょう。

また、スマホでの申請が簡単にできますが、私のように「ガラケー」や「古いタブレット」しか持っていない場合は、パソコンとICリーダー(マイナンバーカードのICチップの情報を読み取る機械)が必要になります。

それでは、パソコンで申請する場合、なにが必要なのでしょうか?

 

パソコンで申請する場合!

  1. 受給権者(世帯主)のマイナンバーカード
  2. パソコン
  3. ICカードリーダー
  4. マイナンバーカード取得時に設定した暗証番号(6桁~16桁)
  5. 振込先口座金融機関口座確認書類
  6. マイナポータルAPをインストール

マイナポータルについては、「マイナンバーカードが健康保険証になる」という記事でも紹介していますが、さまざまな行政サービスなどをオンラインで完結できるオンラインサービスのことです。

マイナンバーカードが健康保険証に!? 普及率は上がっていく?

つまり、マイナポータルサイトで申請することになります。

ただし、マイナポータルを利用するためには、そもそもお使いのパソコンの動作環境が対応していなくてはいけません。

こちらの、マイナポータルのサイトで確認してみて下さい。

そして、お手持ちのパソコンが対応していることを確認した上で、マイナポータルAPをインストールすることになります。

インストール後、こちらの「ピッタリサービス」で地域を選んで「特別定額給付金」を選択すれば、あとは指示通り進めていくことができます。

つまり、オンラインで申請する場合は、自分がどんな制度を利用しようとしているのか知っておく必要があります。

 

スマホで申請する場合!

  1. 受給権者(世帯主)のマイナンバーカード
  2. マイナンバーカードが読み取れるスマホ(ICリーダーは不要)
  3. マイナンバーカード受取時に設定した暗証番号(6桁~16桁)
  4. 振込先金融機関口座確認書類
  5. マイナポータルAPのインストール

スマホの場合も、マイナポータルを利用するためマイナポータルのアプリをインストールします。

あとは、パソコンと同じでアプリ内で「ピッタリサービス」を選択し、指示通りに進めていきます。

オンラインで申請する場合は、「振込先金融機関口座確認書類」も写真をアップロ-ドするだけになります。

さらに、スマホの場合はOSの更新によりマイナンバーカードが読み取れる機能が追加されているため、パソコンのようにICリーダーは必要ありません。

さて、これであなたも10万円を受け取れます。ですが、残念ながら詐欺も発生することが想像できます。

 

だまされないで!

給付金を装った詐欺が今後、当たり前のように横行することが予想されます。

そもそも、今回の特別定額給金は無償で全額10万円を受け取ることができるサービスです。

例えば、こんな注意点があります。

❶「市区町村」や「総務省」などがATMの操作をお願いする。→ありえない!

➋「市区町村」や「総務省」などが特別定額給付金を給付するために手数料を求める→ありえない!

ちなみに、いまだに5年ごとの国勢調査が郵送で送られてくるため一概に「個人情報を収集することはない!」とは言い切れません。

ただ、現時点で「市区町村や総務省などが、住民の「世帯構成」や「銀行口座の番号」などの個人情報を電話・郵便・メールで問い合わせることはない」とされています。

確かに、国勢調査で銀行口座を聞かれることはないですよね。

とはいえ、注意は必要でしょう。

もしも、不審な電話や郵送、メールなどがあれば警察(110番)や警察相談用電話(#9110)に連絡する必要があります。

 

警察相談用電話については、こちらの記事で紹介しています。

110番だけじゃない! もう一つの警察への相談ダイヤル「#9110」とは?

 

最後に

私達が、10万円の給付を受けるためには「郵送で送られてくる書類を使って申請」または、「オンラインで申請」の2択のみです。

つまり、「振込手数料が必要になる」とか「ATMで直接操作する」といったことは、そもそも必要ありません。

申請の方法を知っていれば、おかしな連絡があったとしても詐欺だと気付くことができます。

そして、自分がどういった制度で10万円が給付されるのかを知らないと、騙されることになりかねません。

繰り返しになりますが、国民1人に付き10万円が給付される制度は「特別定額給付金」のことです。そして、申請には、「郵送」か「オンライン」で提出するだけで支給されます。

郵送書類が偽物の可能性もあるため、こちらの総務省が紹介している記入方法を確認して下さいね。

 

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