●この記事では、「変わる学校教育」についてお伝えしています。
学校で、デジタル化の波が来ていることは多くの方がすでにご存じではないでしょうか?
例えば、私の母校の小学校では生徒にタブレットが配布されており、すでにそれを使った授業も始められています。
そのため、私達親は子ども達に勉強を教える前に、まずは子ども達からタブレットの使い方を教えてもらうことから始まることになるかもしれません。
今回は、「誰も経験したことのない教育のICT化」に見ていきましょう。
学校教育が未来へ前進中!?
「GiGAスクール構想」と呼ばれるプロジェクトが文部科学省から発表されている!
いきなり、略称のついた小難しいプロジェクトの話しになってしまいますが、簡単に言えば
小学校の児童、中学校の生徒1人に1台PCと、全国の学校に高速大容量の通信ネットワークを整備し、多様な子どもたちに最適化された創造性を育む教育を実現する構想
のことです。
難しく書かれていますが、つまり・・・
- 小・中学生の生徒達にそれぞれPCを用意しよう!
- 全国の学校で、ネット環境を整えよう!
ということです。
安直ですが、「学校でもパソコン・ネットを使おうプロジェクト!」なんて、もっと分かりやすい言葉にすればいいと思うんですがそうはならないようです。
ちなみに、GIGAと言うのは、「Global and Innovation Gateway for All」の略です。
→全員がグローバル(国際舞台)とイノベーション(革新的創造)の扉を開けることのできる学校にしていこう!
という意味になるようです。
ただ、『学校で誰もがネットが使える環境=「世界」と「革新的な想像」』にどう繋がるのでしょうか?
*この構想は、2019年12月に文部科学省から発表されたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響による学校の休校措置により、学校のICT化の必要性が見直され、前倒しされた。
1人1台の端末と言うことは・・・
1人1台の端末で勉強するわけですから、生徒1人1人の個人の教育データを収集・分析することができるようになります。
つまり、例えば個人の苦手に応じて個別に最適化された勉強が可能になるでしょう。
→個別学習塾のような勉強法が可能になる。
当然、教員からしても全校生徒の学力をグラフ化するなど見える化も進んで行くことになるでしょう。
つまり、これまでのような「問答無用な一律の教育」ではなく、AIが自動的に学習して子ども達1人1人に対応していくことも可能になります。
ただ、そのためにはそもそも先生達がタブレットを使いこなせなくては意味がないですよね。
そのため、「ICT支援員」など企業等の多様な外部人材の活用促進が進められます。
そして、2021年度に22億円の予算案が示されたのが「学習者用デジタル教科書普及促進事業」です。
「学習者用デジタル教科書普及促進事業」ってなに?
GIGAスクール構想により、1人1台の端末を持つ環境は早期に実現される見通しがされています。
ただ、これまで通りの紙の教科書では、せっかくの端末も宝の持ち腐れですよね。そのため、教科書も端末で使えるようにデジタル化する必要があります。
そこで・・・
- 1人1台端末の環境等が整っている小・中学校等を対象として、デジタル教科書(付属教材を含む)を提供し普及促進を図る。
- 宿題など学校の授業以外の場でも活用できる
対象は・・・
原則、「国・公・私立の小学校5・6年生」、「中学校全学年」、「義務教育学校」、「中等教育学校(前期課程のみ)及び特別支援学校(小学部・中学部)の相当する学年」
となっています。
そのため、しばらくは勉強方法の地域差が出てしまいますが、2022年(今年)には高校生にまでデジタル教科書の導入拡大が示されています。
デジタル教科書の体験版は、こちらの学校図書株式会社から確認することができます。
最後に
学校教育は、私達親が体験したことのない未知の領域に足を踏み入れています。
このままいくと、学校で習う勉強に関しては親の出番はなくなるのかもしれません。
ある意味、親としては安心してしまうかもしれませんが・・・
ですが、親は学校教育ではほとんど教えられない勉強は教える必要があるでしょう。
例えば「お金の勉強」や「様々な日本の制度」などについては、親が少しずつ子どもに教えていく必要があるでしょう。
ただし、これからはPCを使いこなせる子ども達から多くのことを学ぶ機会が増えていくでしょう。
現時点で分かっていることは、子ども達は「転職が当たり前」・「投資が当たり前」・「ICTが当たり前」。そんな私達が子どもの頃の常識とはかけ離れた時代を生きていくことになります。
子ども達に、私達親はなにが教えることができるのでしょうか?
間違っても、「銀行に預ければ全て解決!」とか「いい大学に行けば安泰!」なんて、一昔まえの常識を伝えないようにしていきたいですね・・・
参考
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