オーガニックの意味は?本当に安全?実は基準で守られています!

健康食品はいろいろありますが・・・

子どもの「食」を考えて、添加物や無添加についての記事を以前紹介しました。ですが、他にも健康食品の代表として「オーガニック」という言葉を聞いたことはありませんか?今回は、オーガニック食品を検討しているママさん・パパさんに「オーガニックってそもそもなに?」そして「どんなものがオーガニック食品として認められているの?」について紹介したいと思います。

 

オーガニックってなに?

ecoyou / Pixabay

オーガニックは、「有機の」という意味。オーガニック=有機栽培と同じ意味になります。

簡単に言ってしまえば、「科学的なものをできるだけ使わず、自然を大切にする」という考え方が基本にあります。言い換えれば、「自然環境のための栽培方法」です。そして、結果的に人間にとってもいい食品になるということです。つまり、化学肥料や農薬をあまり使っていないということにつながります。

 

→「あまり・・・」というのは、農薬は天然原料によるものはつかえます。また、特定の化学肥料は使うことができます。

管轄は農林水産省。「オーガニック」や「有機栽培」と名乗るには、厳しい基準が設けられています。例えば、栽培しようとする土地で2~3年前から化学肥料を使っていないことも基準の一つです。

→年数の違いは、栽培しようとする物が一年草か多年草かで異なるためです。現在は、化学肥料を使った栽培が一般的なのですぐにオーガニックに切り替えることは難しいでしょう。

 

農林水産省の定める「有機JASマーク」

参照:農林水産省のHP→http://www.maff.go.jp/j/jas/jas_kikaku/yuuki.html#seido

・平成11年にJAS法が改正。このマークが付与されていなければ、「有機」や「オーガニック」またはそれと紛らわしい表示は禁止されました。(平成13年4月1日施行)

「有機農産物」・「有機栽培農産物」・「有機○○」・「オーガニック○○」等と表示することが規定されました。
(「○○」には、その一般的な農産物の名称を記載)

それまでは、あくまでイメージとして「減農薬」「有機」「無農薬栽培」など適当につけられた商品が羅列されているだけでした。なかには、ただのイメージだけが先行した売り文句でしかない物までありました。そこで、このマークができたことで、イメージではなく実状に沿った物だけが残りました。

geralt / Pixabay


*ちなみに、「特別栽培農産物に係る表示ガイドラインQ&A」

(平成20年6月農林水産省消費・安全局表示・規格課)より

http://www.maff.go.jp/j/jas/jas_kikaku/pdf/tokusai_qa.pdf

「無農薬」「減農薬」「無化学肥料」「減化学肥料」の語を表示してはならないことになっています。

 

豆知識

ママさん知っていましたか?

社団法人 日本農林規格業界の「JAS規格の認定の認定取得ガイド」より。

 

「オーガニック」という言葉は、食品だけでなく例えば化粧品でも使われていますよね。

JAS法では、①酒類、薬事法に規定する②医薬品、③医薬部外品、④化粧品については、農林物資から除外されているため、JAS規格の制定はできません。したがって、①~④の製品にはJASマークを貼付することができません。

ということです。実際、化粧品にはオーガニックと謳われていてもあなたの化粧品にはJASマークがついていないと思います。とはいえ、各国各団体で認定基準は違いますが「オーガニック認証」というものはあります。(日本には化粧品の認定機関はありません。あるのは食品だけです)つまり、認証の有無という意味ではオーガニック化粧品は海外にしかありません。

こんなことがありました・・・

jackmac34 / Pixabay

2017年9月まで1年間、発売されていたジョンマスターシャンプーの自己回収。「オーガニックシャンプー」を謳っていたシャンプーが誤表示レベルでは済まされない成分表示の偽造としてネット上で炎上していました。

例えば・・・

  • 成分表には低刺激の成分が記載されていたのに実際は高刺激の成分が入っていた。
  • コンディショナー系もノンシリコンを謳いながらジメチコンなどのシリコン剤が普通に配合されていた。

などあげればきりがないのですが・・・・

これがJAS規格ができるまでは食品でも同じだったとするならゾッとします。

オーガニックは安全?

少なくとも、一般的に売られている野菜よりは安全といえます。ただ、最近では生産者の顔写真いりの野菜などさまざまな工夫がなされています。オーガニックだからではなく、「ここの野菜だから!」となるのが本来あるべき姿だと思います。ただ、そうはいっても生産者との繋がりなんて普通はないですよね・・・

私達にできることは、イメージが正しいかを知ろうとすることしかできません。あなたにとって、オーガニックという言葉はイメージ通りでしたか?

 

 

 

 

 

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