●この記事では、ドライブインシアターとその新しい取組についてお伝えしています。
コロナ禍において、「人混みの中に入ることはできる限り避けたい!」と考えている人は多いのではないでしょうか?
それでは、あなたは車を所持されていますか?
実は、このコロナ禍で再度注目を集めている試みがあります。
今回は、「密を防ぐ試み! ドライブインシアター」についてご紹介します。
そもそも「ドライブインシアター」ってなに?
「昔の映画」を見たことがある人なら、屋外の巨大スクリーンの前で、車から映画を見ている人達のシーンを何度か目にしたことがあるのではないでしょうか?
さて、映画が娯楽の中心になっていた1950年~60年代にかけてアメリカでは、このドライブインシアターが流行し、人気のある鑑賞方法の1つでした。
そんなドライブインシアターは、日本でも1990年頃に最盛期を迎えました。ただ、その後は「映画館」や「レンタル」などが主流になったことに加え、さまざまな娯楽も増えていきました。
その結果、2010年10月に営業を終えた「ドライブインシアター大磯」を最後に、基本的に日本からドライブインシアターは姿を消すこととなりました。
→ドライブインシアターは、プロジェクターで映し出す必要があるため、夕方以降の上映になる。
ところが、このドライブインシアターが、このコロナ禍により復活しています。
ドライブインシアターが復活!?
イオンシネマを例に紹介します。
単純な話し、映画を一般公開しようと思えば、たくさんの人に1度に見てもらった方がそれだけ収入を得ることができますよね。
つまり、ドライブインシアターも屋外で皆で映画を見るためたくさんの人が一堂に会することになります。
とはいえ、そもそも車で集まることになるため、3密にはなりえません。
ちなみに、2020年9月18日のイベントでは120台の車が集まったそうです。
昔は、車の横にスピーカーなどを設置していたようですが、今ではカーステレオのFMから音声を聞くことができます。
この結果、ドライブインシアターは3密を防ぐことができる「新しい生活様式」を体現した1つの形として生まれ変わりました。
さらに、さまざまなメリットがあります。
ドライブインシアターのメリット?
例えば、子どもができるとどうしても映画館に行くことが難しくなります。
仮に、時間を作って小さい子どもを連れて映画館へ訪れたとしても、泣き出したりオムツの交換などがあれば集中して見れないだけでなく、周りの人に迷惑をかけてしまいます。
私もそうですが、そもそも小さい子どもを連れて映画館へ行くこと自体が大変ですよね。
→ちなみに、「ママズクラブシアター」では、赤ちゃんと映画鑑賞ができるサービスもある。
それでは、ドライブインシアターはなぜ注目を集めているのでしょうか?
どの年代にもメリットが大きい!?
そもそも、映画館では私語禁止ですよね。
ですが、それそれが車内で過ごしながら映画を見るため極端な話し、限度はありますが子どもが騒いだとしても大きな問題がありません。
というより、私の子どももそうですが、ドライブインシアターのような非日常ではほぼ間違いなく騒いでしまうと思います・・・
また、そもそもドライブインシアターはデートスポットとしても利用されていました。
なにより、シニアの方にとっては馴染みの深い方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そういう意味では、高齢者にとっては買い物のついでなどで昔の映画を鑑賞するなど、経験があるからこその愉しみ方もできるでしょう。
そもそも、車ですので運転さえできれば移動はできてしまいます。
このように、ドライブインシアターはコロナ禍だからこそ見直された、配信・リモートではない新しい体験ができる視聴方法として、全年齢が楽しむことができる「新しい娯楽」として見直されています。
ただ、このドライブインシアターはなにも映画だけの利用だけに留まりません。
免許更新に利用!?
2021年1月27日、山梨県警では試験的にドライブインシアター方式の運転免許更新時の講習を、笛吹警察署の駐車場で実施されました。
方法は、車に乗ったまま屋外のスクリーンやFMラジオを通じて映像を視聴する方法がとられました。
ちなみに、ドライブインシアターのように巨大スクリーンにプロジェクターなどで映像を投写するのではなく、あくまでもモニターを使用するため、テレビを見る感覚です。
つまり、「ドライブインシアターのように車のなかで、免許の更新教習が実施された」と言うことです。だから、ドライブインシアター方式。
あくまでも、「方式」です。
→過去5年間に無事故、無違反などのドライバーが対象の「優良運転者講習」が対象で実施された。
最後に
コロナ禍により、世界中で大きな被害がでています。
ただ、そんな中でもすでにあった物を利用して、現代版にアレンジした取組が今回のように行なわれています。
「温故知新」という言葉がありますが、コロナ対策はまさに「古きを訪ね新しきを知る」という方法が1つの解決策につながっています。
さて、最初に「運転免許の更新講習をドライブシアター方式で実施!?」と聞いたときは驚きましたが、そもそも車の講習ですので、車内で講習を受けた方が臨場感はありますよね。
ある意味、免許講習ではこれ以上ない教室なのかもしれません。
「臨場感」という意味では、実地練習もあればいいかもしれませんが、人員・時間・予算どれをとってもたりないため、そこまではさすがに欲張りすぎかもしれません・・・
とはいえ、そもそも警察署までは車を運転するわけですから、それだけでも実地と言えば実地といえるでしょう。
問題点を1つ挙げるなら、「免許はあるけど車を持っていない人」は、ドライブインシアター方式だと車を準備する必要がある点です。
このように新しい取組は問題が付きものですが、今後も新しい試みが続いてくことで改善されていくのではないでしょうか?
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