自衛隊が新型コロナ対策のノウハウ発表! 「消毒」と「ゾーニング」

 

皆さんは、自衛隊が新型コロナウイルの最前線で活躍していることをご存じでしょうか?

さて、そんな自衛隊ですが防衛省が2020年4月14日、新型コロナウイルスの基礎知識や感染予防の注意点をまとめた「新型コロナウイルスから皆さんの安全を守るために」を統合幕僚監部のホームページで公開されました。

今回は、「公開された新型コロナ対策」についてご紹介します。

 

自衛隊の活動については、こちらの記事でも紹介しています。

新型コロナは、日本で封じ込めの成功例がある! ~自衛隊病院の成果とは?~

 

消毒対策!

感染対策

  • 手指や生活用品の消毒には、消毒薬・界面活性剤(石鹸など)が有効
  • マスク・咳エチケット・3密(密閉・密集・密接)を避ける
  • ソーシャルディスタンシング(社会的距離:人混みを避けたり・自宅にいること)の徹底が必要
  • 十分な食事と休息の着意(注意すること)が必要

このように、自衛隊における新型コロナウイルスに対するノウハウも、現在行われていることが、効果的であることが示されています。

それでは、消毒のやり方についてはどうでしょうか?

 

消毒用エタノール(アルコール)

  • 使用できる物・・・手指など・服など物全般・壁など環境など。
  • 使用できない物・・・傷口・眼球・粘膜・革製品など。

→ほとんどの細菌・インフルエンザウイルス・コロナウイルスなどに効果がある。

 

~補足~

「消毒用エタノールが傷口に使えない!」というのは、意外に思うかもしれません。

確かに、これまでは化膿する危険性があるため消毒が一般的でしたが様座な弊害があることが分かり、ここ10年で「消毒薬とガーゼを用いた治療法」→「洗浄(傷を洗ってキレイにする)と被覆材(傷を覆う様々な材料)による治療法」に変わってきています。

 

~消毒薬の弊害~

  • 傷を治そうとする皮膚の細胞に害がある。
  • 細菌を完全に無くすことができない。
  • 皮膚に少し細菌がいても傷は治っていくことが分かってきた。
  • 消毒することで傷の治りが遅くなる。

→こういった理由から、消毒薬はあまり使われなくなってきた。

その一方で、傷にいる細菌や老廃物などを洗い流すことが傷の治りを促進することから、水道水・生理食塩水・場合によっては石鹸などを使って傷を洗う治療が行われています。

このように、医療の進展は何も新しい技術革新だけでなく、私達の誤った常識をくつがえしていくこともあります。

*手指・物の消毒用に「無水エタノール:水=8:2」の調整も紹介されています。

 

「エタノール」については、こちらの記事でも紹介しています。

エタノールを間違える!? 精製水で消毒液を作るには?

 

次亜塩素酸ナトリウム

  • 使用できる物・・・衣服など物全般・壁などの環境
  • 使用できない物・・・人体、金属は避けた方がいい

→ほとんどの細菌・ノロウイルス・コロナウイルスなど。

 

 

~500ccの洗ったペットボトルを使う~

  • 5%次亜塩素酸:5cc入れてから、水で500ccに薄める。
  • 1%次亜塩素酸:25cc入れてから、水で500ccに薄める。

使うときは、水以外の液体と混ぜないことと、換気が必須になります。さらに、特に金属は拭いた後に水拭きをする必要があります。

*物の消毒には極めて有効な消毒方法。

 

 

~補足~

次亜塩素酸ナトリウムは取扱いが難しく、様々な注意点があります。

  1. 使用時は手袋を着用する→液剤に触れると手が荒れる
  2. トイレ洗浄剤などの酸性の洗剤と混ざると、有毒ガスが発生する。
  3. 有機物(汚れ)の影響→例えば、まな板などに汚れがあると反応して殺菌力が低下するため、汚れは最初に取り除く。(希釈する容器も清潔な容器を利用する)
  4. 「空気・熱・光」などに対して不安定なため、有効塩素が分解されてしまう。
  5. 材質への影響。→殺菌力はそもそも強力な酸化力です。そのため、金属は変色や錆びることがある。

*ちなみに、メラミン食器に使用すると、化学反応により食器が黄ばみ、表面が劣化します。そのため、メラミン食器には酸素系漂白剤を使用します。


つまり、次亜塩素酸ナトリウムは強い酸性で、基本的に希釈して使用する薬液ですので、用法用量をしっかり確認しながら使わないと場合によっては命に関わります。

→家庭の事故として、o-157が発生した時に高齢者の誤飲により死亡事故も発生しています。使い方だけでなく、置き場所も日当たりなどに注意するだけでなく、子どもも含めて手の届かない所にしまう必要があります。

*個人的には、特に手荒れがひどくなった原因の薬液なので、あまり使いたくない薬品でもあります。

 

「ゾーニング」という視点

「ゾーニング」というのは、一定のエリアを「非清潔区域」と「清潔区域」に分類することをいいます。

例えば、自衛隊のコロナ対策としては「帰国者」・「陽性患者が立ち入る場所」・「使用した物が置いてある場所」を非清潔区域

上記以外の場所を、清潔区域として区分されました。

あらかじめ区分した上で、導線管理や物品管理をすることで感染予防に成功したようです。

*境界線は、テープや衝立(ついたて)、表示板などで一目で分かるように対応。

他にも、手袋やマスクの外し方などが写真で分かりやすく解説されています。今後の感染症対策にも使えるため、ぜひ確認することをお勧めします。

 

最後に

今回は、「自衛隊が新型コロナウイルスを封じ込めに成功したノウハウ」として紹介された「新型コロナウイルスから皆さんの安全を守るために」ついてご紹介しました。

このノウハウは、感染症予防についてもそうですが、感染者と共同生活をするときに役立つノウハウでもあります。

新型コロナに限ったことではないですが、基本は清潔区域と非清潔区域を分けること。その上で、消毒を徹底していくことが重要なことになりそうです。

ただし、次亜塩素ナトリウムの使い方1つとっても、適切な使い方ができることが大前提です。感染症対策は、正しい知識と経験が必要です。

一朝一夕にはいかないため、少しずつ正しい知識と実践を進めてみてはいかがでしょうか?


参考

統合幕僚監部
https://www.mod.go.jp/js/Activity/Gallery/images/Disaster_relief/2020covid_19/2020covid_19_guidance1.pdf

 

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