●この記事では、「俗称が増えた若者の老眼:リモート老眼」についてお伝えしています。
皆さんは、「老眼」と聞くとどんなイメージがあるでしょうか?
一般的には、「40代から症状が現われる」と言われていて、症状としては近くの者が見えにくくなったりします。
ところが、そんな老眼は若者も例外ではありません。
今回は、「老眼と若者」についてご紹介します。
「老眼」ってそもそもなに?
漢字では、「眼が老いる」と書きますよね。
→正式名称は、「老視(ろうし)」と呼ばれる。
どちらにしても、言葉通り「老いる」ことが原因で引き起こされるため「老眼」または「老視」と言われます。
それでは、眼のなにが老いた結果、引き起こされるのでしょうか?
眼のピント調節機能が老化!
カメラを思い浮かべてもらうと分かりやすいと思いますが、ピントを合わせないとピンボケ写真になってしまいますよね。
これは、私達の目にも同じことが言えます。
例えば、本や動画などなにかを見ようとするとき、適切な距離が必要になります。遠すぎても、近すぎてもぼやけてしまいますよね。
このピンボケ自体は、老化に関係なく引き起こされます。
ところが、老眼の場合は機能が老化により衰えた状態になっています。
学校で習ったと思いますが、眼には「水晶体」と呼ばれるカメラレンズの約割を果たす器官があります。
この水晶体があるおかげで、ピントを合わせる(光を屈折させて像を結ぶ)ことができます。
ですが、問題は老化によりそのピントを合わせるために機能するはずの筋肉が加齢により変化したり、水晶体が硬くなったりしてまうことで、像がうまく結べなくなっていきます。
ちなみに、「60歳前後では眼の調整力がほとんど失われている」と言われるほどです。逆に言えば、60歳以上では変化が無くなることになります。
つまり、「老眼」は年をとれば誰にでも引き起こされる老化現象の1つとなります。
老眼の症状は?
- 近くの物を見るときに見えにくくなる。
- 本や新聞を読んでいると、「目から数十cm離さないと読みにくい?」と感じるようになる。
- 暗い所ではより見えにくくなる。
つまり、眼の老化によりこれまでと同じように物がみれなくなっていきます。
ところが、そんな老眼は若者にも引き起こされています。
若者も老眼のような症状がでる!
以前の記事で、「スマホ老眼」について紹介しました。
「スマホ老眼」というのは、一過性の老眼のような症状のことです。
名前から原因は何となく分かると思いますが・・・
- 近い位置で見る
- 小さい画面を見る
- 細かい動きを追う
- 暗いところで使用(就寝前に部屋を暗くしてスマホを見るなど)
ようするに、スマホにより眼を酷使してしまうことで引き起こされてしまう「老眼のような症状」です。
→「スマホ老眼」については、こちらの記事で紹介しています。
さて、そんな若者にも目の酷使により引き起こされる老眼ですが、今はコロナの影響により例えば「リモート老眼」とも呼ばれるようです。
「リモート老眼」ってなに?
コロナの影響で、「巣ごもり」なんて言葉を聞くようになりましたよね。
「巣ごもり」というのは、外出せずに自分の住居に留まり続けることをいいます。
確かに、なにもしなくても生活できるだけの収入が発生し続けるなら、デリバリーなどを頼めば自宅内のみで生活をすることは物理的には可能でしょう。
ただ、実際は巣ごもり状態でも生計が維持できる人は、一握りしかいないのではないでしょうか?
さて、そんな巣ごもりで生計を維持できる方法の1つにもなる、「リモートワーク」が政府からも推奨されていますよね。
実際は、リモートワークといっても出勤しないといけない日もあるため、完全な巣ごもりはできないと思いますが・・・
ですが、そんなリモートワークが原因で「若者のリモート老眼」が問題になっています。
リモートワークで老眼?
リモートワークと言えば、例えばパソコンなどを使いますよね。
そのため、眼の使いすぎで疲れや異変を感じている人が増えているようです。
二本松眼科病院の副院長の話によれば、
20代-30代で老眼の状態になっている人が増えているとのこと。リモート老眼だという。
とのことです。
ちなみに、「リモート老眼」の場合は休んだり適切なケアをすれば、回復する見込みがあるそうです。
ただ・・・
- 画面を見る時間を減らす
- ストレッチ:30センチほどの近くと、2メートル以上遠くを交互に見る
- 40℃程度のタオルで1分ほど、目の周囲を温める
といった対策が必要になります。
最後に
「スマホ老眼」も「リーモート老眼」も、結局は同じ眼の状態を表わしています。どちらにしても、眼の酷使により若者にまで老眼のような症状が出てしまいます。
ただ、これはもともとあった問題が、コロナにより新しい生活様式が始まったことで顕在化しただけでしょう。
リモートワークが始まってなければこれまで通り、「スマホ老眼」と呼ばれていたでしょう。
呼ばれ方が変わると、「まるで新しい病気?」のように考えてしまうかもしれませんが、実は呼び方が変わっているだけで以前からあるものだったりします。
さて、老眼でもないのに「近くが見えにくい?」なんて気付いた時は、先程伝えした「眼のケア」をしてみて下さい。
なにより、普段から画面を見ない時間を作るようにして下さいね。
参考
ドクターズファイル:老視(老眼)
→https://doctorsfile.jp/medication/332/
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