派遣の働き方も変化中・・・ ただし、派遣は派遣!

 

この記事では、「派遣の働き方」についてお伝えしています。

 

昨今、様々な働き方がありますが、あなたはどのような毎日を送っておられるでしょうか?

私の場合は、「正社員→契約→個人事業主→派遣」といった形で、さまざまな働き方をしてきました。

どちらにしても、「安定」という点では正社員が最も優れていると言えるでしょう。

ただ、結局は「働く場所」によってあなたのその後が大きく変わっていくことはいうまでもありません。

仮に、私が働いていたデイサービスのように正社員だったとしても給与が低い(手取り月:15万程度)場合もあります。

さて、そんな様々な働き方ですが、今回は「私が働いている派遣の現状」についてご紹介します。

 

「派遣」ってどんな働き方?

そもそも、「派遣」というのは正社員のように就職先(実際に働く企業)と直接雇用を結ぶわけではありません。

まずは、派遣会社と雇用契約を結ぶ必要があります。

つまり、雇用主は派遣会社となるため給与の支払いや福利厚生などは派遣会社が行います。

実際、私の毎月のお給料も派遣会社から明細が郵送で送られてきています。

このように、派遣で働く場合は派遣会社と雇用契約を結び、言葉通り「紹介された職場(派遣先)へ派遣」されることになります。

 

給料はどうなるの?

さて、派遣の基本を抑えたところで、私の給料について大まかに触れていこうと思います。

私の場合は、「時給制」で毎月の給料が決まります。

とはいえ・・・

  • 基本給が1,400円/H
  • 残業・休出手当1,750円/H

となっているため、時給は普通よりも高く設定されています。

*以前、障害者関連でアルバイトをしていたガイドヘルパーの時給(1,200円)を越えています。

geralt / Pixabay 

それでは、月給にするとどうなると思いますか?

令和4年2月の給与明細より

  • 1ヶ月の出勤:21日
  • 出勤時間:145時間

平均すると、1日約7時間の勤務ということになります。

*日曜日の出勤が午前中までのため、平均すると短めになっています。


さて、結論から言えば額面で25万もありません・・・

手取りにすると20万を少し越える程度です。

言葉通り、「毎日フル稼働(ほぼ週6日勤務)」してこの金額になりました。

ちなみに、賞与つまりボーナスもないため私のように家族4人で生活するにはさすがにきついですね・・・

*基本的に、派遣社員にボーナスはない。

→「賞与」があったとしても、スズメの涙(寸志)程度がほとんど。

 

時給制は、休みの日は無収入

さらに、「ゴールデンウィーク」や「年末年始」などは務めている工場自体が稼働しなくなるため連休になります。

当然ですが、時給制のため連休中は無収入になります。

つまり、その月は手取りが15万円程度の収入になっています・・・

このように、派遣の働き方は労働条件によって異なりますが、時給だけで仕事を選ぶと大変なことになるためご注意下さい。

とはいえ、最近では新しい派遣の形が注目されています。

 

法改正で派遣が変わった?

実は、2015年の労働者派遣法改正によって「無期雇用派遣」という働き方がすでに始まっています。

そして、この改正により派遣は「登録型派遣」「常用型派遣」に分類されています。

例えば、「私」が新たに派遣として働こうとした場合・・・

12019 / Pixabay

 

登録型派遣

「私」が派遣会社へ登録をして、その派遣会社から紹介された派遣先で働く働き方。

派遣先が決まった段階で、私と派遣会社が雇用契約を結んで就業します。そして、派遣期間が終了すると派遣会社との契約も終了することになります。

そのため、給与は働いていた期間のみ支払われることになります。

現状の「私」の働き方がこれですね。

 

常用型派遣

派遣先が決定しているかどうか問わず、派遣会社の社員として採用。採用された時点で、派遣会社と雇用の契約を結んではたらく働き方。

登録型派遣と大きく違う点は、仮に派遣先企業での就業が終了しても、派遣会社との雇用契約は継続されます。

例えば、仮に就業先が決まらない場合であっても、有給の待機期間になったり、派遣会社内での就業となります。

ちなみに、無期雇用派遣はこちらの「常用型派遣」になります。

その結果、無期雇用派遣は派遣でありがながら、派遣会社の社員としての登用となるため、派遣先企業での就業期間の制限を受けない雇用形態になります。

→派遣契約が終了しても、派遣会社との雇用が続く。

とはいえ、デメリットもあります。

 

無期雇用派遣のデメリット

無期雇用派遣は、確かに長期に安定して働くことができます。ですが、前述したようにそもそも、「派遣会社の社員」としての登用ですよね。

→「派遣社員の正社員」としてマイナビなどでも正社員として案内されていますが、結局は「派遣」です。

ちなみに、派遣会社からの仕事の紹介は「業務命令」、つまり辞令(人事通知の決定通知)となるため、例えば登録型派遣のように派遣先の企業を選択することは難しいでしょう。

とはいえ、辞令があることは正社員と変わらないかもしれません。

さらに言えば、「派遣先の社員ではない」ということはその派遣先から切られる可能性があります。

あくまでも、派遣会社の社員なのですからそこは派遣社員と変わりません。

とはいえ、今のご時世、正社員だからといって早期退職の可能性はありますが・・・

 

労働契約はしっかりと確認を!

働き方は変化し続けており、それにより法改正も続けられています。

ただ、浸透するにはまだまだ時間がかかります。

どんな働き方にするにしても最後は、私達が知識を付けていくしかありません。

派遣に限らずですが、最低限の確認は必要になります。

dudu19 /Pixabay

❶時給制?月給制?

時給制のデメリットは前述しました(職場が休みなどで働かない日は無収入)が、かといって、月給制で残業が増えては意味がありません。

 

➋賞与の有無

基本的に、派遣ではないことがほとんどだと思いますが、仮にあったとしても「時給を下げて、その分をボーナスとして支給」なんていう本末転倒な場合もあるため注意が必要です。

これでは、年収は変わりませんね・・・

*大手派遣会社では、無期雇用派遣の場合は原則賞与あり。(ただし、賞与額はしっかりと確認!)

 

❸正社員への登用はあるか?

無期雇用派遣であっても、派遣先との直接雇用の可能性はありますが、当然、派遣会社の方針によって分かれます。

 

❹昇給制度はあるのか?

正社員のように派遣は昇給制度が確立されていないため、昇給制度を取り入れている派遣会社を選択する必要があります。

 

最後に

結論から言えば、やはり最初から正社員を目指した方が安定性という意味では最強だと言えるでしょう。

ただ、例えば「株式の配当」や「副業」などで毎月決まった収入があれば、正社員にこだわる必要はありません

*NISAの活用などで積立投資などを始めた方が、将来的な安定性は大きく変わっていくでしょう。

働き方は、まさに千差万別ですが収入と支出のバランスを考えていくことが1つの考え方になっていきます。


参考

人材派遣
https://haken.ahc-net.co.jp/smart/conts/column/03.html

BIZPARK:時給制と月給制で異なる派遣社員の収入
https://jinzaii.or.jp/42821#toc_id_2

 

 

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