「ながら運転」は交通事故に直結! ~前方不注意で事故多発!?~

 

皆さんは、車運転中にいわゆる「ながら運転」をしたことがあるでしょうか?

警察庁は、2019年7月20日に「ながら運転」の罰則を強化する方針を固め、同年12月の施工を目指しています。

ちなみに、反則金はこれまでの3倍になる予定です。

それでは、なぜ「ながら運転」の厳罰化が進んでいるのでしょうか?

今回は、「一瞬のスキがもたらす結果」についてご紹介します。

 

「ながら運転」ってなに?

例えば、スマホを手に持って通話しながら運転することは、「ながらスマホ」と呼ばれますよね。ひょっとしたら、「ながらスマホ=ながら運転?」と勘違いしている人がいるかもしれませんね。

それでは、「ながら運転」はなにを指すと思いますか?

「ながら運転」に関しては、道路交通法第71条5の5で規定されています。

自動車又は原動機付自転車(以下この号において「自動車等」という。)を運転する場合においては、当該自動車等が停止しているときを除き、携帯電話用装置、自動車電話用装置その他の無線通話装置(その全部又は一部を手で保持しなければ送信及び受信のいずれをも行うことができないものに限る。)を通話
(傷病者の救護又は公共の安全の維持のため当該自動車等の走行中に緊急やむを得ずに行うものを除く。)のために使用し、又は当該自動車等に取り付けられ若しくは持ち込まれた画像表示用装置(道路運送車両法第41条第16号若しくは第17号又は第44条第11号に規定する装置であるものを除く。)に表示された画像を注視しないこと。

つまり・・・

「ながら運転」と認められる場合

  1. 手で持って送信・受信をする装置を通話のために使用。
  2. 画像表示装置に表示された画像を注視する。

ということになります。

 

「画像表示用装置」

  • カーナビ
  • カーテレビ
  • 無線機の液晶ディスプレイ

などがこれに当たるとされています。


信号待ちをしているときにi podで一瞬選曲を変えただけでも、違反切符を切られている事例もあります。

要は、「車を完全に停車していない状態で、運転以外のことをすれば取締りの対象になる可能性がある」ということです。

→つまり、「ながら運転」とは運転に関係のない行為をしながら運転すること。(脇見運転も含まれる)

さて、そんな「ながら運転」はなぜ危険視されているのでしょうか?

 

「ながら運転」が原因となる事故件数

ながら運転の中でも、特に注意喚起がなされている「ながらスマホ」について見ていきましょう。

政府広報オンラインより

 

「ながらスマホ」全体の事故件数

結論からいえば、平成25年~平成30年までの全体の事故件数は毎年減少しているにも関わらず、平成25年と平成30年のながらスマホによる事故件数を比較すると、1.4倍に増加しています。

 

図1 《携帯電話使用等に起因する交通事故件数》

図1から見てとれるように、ながらスマホによる事故が増加しています。

さらに、原付以上運転者の携帯電話使用等に起因する交通事故を状況別に区分された統計が紹介されています。

 

状況別「ながらスマホ」事故件数

  1. 通話目的使用・・・ハンズフリーを除いて、携帯電話等の音声による情報伝達が目的で使用。
  2. 画像目的使用・・・携帯電話等の画像表示部位を注視・同目的でボタン操作。
  3. カーナビ等の注視・・・表示された画像を見続けた。

 

図2 《1~3の状況別事故件数》

「ながらスマホ」を状況別に見ると、図2から見てとれるように通話目的の事故は他と比べるとかなり少ないことが分かります。また、件数も少しずつ減少していることが分かります。

ところが、カーナビを含めて画像の注視・操作を合わせると、少しずつ増加しており通話目的と比べると約20倍の事故件数に跳ね上がります。

 

平成30年の事故件数より

  • 電話中の事故:144件
  • 画像目的使用+カーナビ等の注視:2664件

→約18.5倍の差があります。

 

「ながらスマホ」は、もちろん通話も危険ですが、それ以上に画面の操作や注視してしまうことで数多くの事故が発生していることが分かります。

それでは、なぜ事故が多発しているのでしょうか?

 

事故事例

  1. 道を間違え、スマホの地図アプリを見ていて、前方の乗用車に気付かず追突。
  2. ポケモンGOをしながら運転し、85歳の女性を跳ねて死亡させる。
  3. ドライバーが携帯メールを確認中に歩行者に衝突。
  4. 電話の着信に気を取られて路肩を走る自転車に追突。

このように、一瞬前方を見ないこと(前方不注意)により死亡事故まで引き起こしています。

 

前方不注意に関しては、なにも「ながら運転」だけとは限りません。

例えば、小さい子どもがチャイルドシートのベルトを自分で外して車内を動き回るなんてことも実際に起こります。

 

我が家のベルト抜け対策はこちらの記事で紹介しています。

せっかくのチャイルドシートから抜け出して大変!解決策は?

 

前方不注意あれこれ!

実際、前方不注意に関しては運転中によくやってしまっているのではないでしょうか?

「キレイなお姉さんが・・・」なんてベタすぎることもあるかもしれませんが・・・

私の場合は、4車線の道路を自転車に乗ったおばさん・おじさんの無謀運転を目撃し、一瞬前方から目を離してしまったことが何度かあります。

このように、そもそも道路状況は私達の想像を超えてくるため、一瞬でも前方から目を離すことはかなり危険なことが分かります。

子どもを乗せているなら、車内の状況も想定外なことが度々起こります・・・

それでは、車は1秒でどれだけ進むと思いますか?

 

車は1秒間に何m進む?

教習所で「時速○kmで走行すると、1秒に○m進む」なんて習ったと思いますが、どれだけ進むか覚えていますか?

  • 20km/h→約6m
  • 30km/h→約8m
  • 40km/h→約11m
  • 50km/h→約14m
  • 60km/h→約17m
  • 80km/h→約22m
  • 100km/h→約28m

車を運転すると、20km以下で走行するときは「渋滞」や「路地にある住宅街」でも走行していない限りないですよね・・・

 

目安としては・・・

  • 一般道路:1秒間に約10~15mは進んでいる。
  • 高速道路:1秒間に20m以上は進んでいる。

ということがいえます。

路面・タイヤ・車の性能などによっても変わってきます。

 

それでは質問です!

❶時速50km・100kmでそれぞれスマホやナビなどの画面に3秒注視した場合、車は何キロ進むでしょうか?

時速50km:約42m / 時速100km:約84m

➋時速50km・100kmでそれぞれ100m走るのに何秒かかるでしょうか?

時速50km:約7.14秒 / 時速100km:約3.57秒

 

それでは、最後の質問です!

❸あなたは、何メートルまでなら前を見ずに車を運転することができますか?

→答えは当然、0mです。(おかしな競争心をもたないで下さいね・・・)

 

最後に

今回は、「ながら運転」のなかでも特に「ながらスマホ」について取り上げました。

ですが、勘違いしてはいけないことは「前方不注意による事故」だということです。

つまり、前をしっかり見ずに運転した結果発生した事故だと言うことです。

ながらスマホの怖い点は、画面に集中するあまり前方不注意が数秒間にわたってしまうことではないでしょうか・・・

運転中は、なにが起こるか分かりません。皆さんも、くれぐれも前方不注意にはお気を付け下さい。


参考

政府広報オンライン
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201707/2.html#section1

交通事故弁護士ナビ
https://jico-pro.com/magazine/51/#toc_anchor-1-2

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です