使用済みマスクの捨て方? 実は、新型インフルエンザと同じ考え方!

 

新型コロナウイルスが普及している中で、購入できないために布マスクを付けている方がどんどん増えています。

とはいえ、まだまだ使い捨てマスクを利用されている方も大勢いらっしゃいます。

それでは、感染する恐れのあるマスクは、どのように処分するかご存じでしょうか?

もちろん、マスクだけでなく風邪症状がでている人が使用したティッシュなど、どうやって捨てればいいのでしょうか?

今回は、そんなマスクやティッシュなどの捨て方について「新型コロナウイルス感染症に係る廃棄物の適正処理等について(通知)」からご紹介します。

 

基本は新型インフルエンザと同じ!

環境省は、2020年3月4日に「新型コロナウイルス感染症に係る廃棄物の適正処理等について(通知)」のなかで、このように示しています。

  1. 「廃棄物処理法に基づく感染性廃棄物処理マニュアル1」(平成30年3月)に基づく対策
  2. 廃棄物処理における新型インフルエンザ対策ガイドライン2」(平成21年3月)の内容に準拠した適正処理

この「マニュアル」と「ガイドライン」をもとに、新型コロナウイルス廃棄物処理における新型コロナウイルスの感染症対策として実施されています。


さて、私達が生活する中で、どうしてもゴミはでてしまいますよね。

ただ、感染している可能性がある物とごちゃ混ぜに捨てられていれば、例えばゴミ収集に関わる人達に感染が拡がる危険性が高くなります。

かといって、ゴミ収集を止めてしまっては、全ての家庭がゴミ屋敷になってしまいます。

そこで、「新型コロナウイルス感染症に係る廃棄物を適正に処理つつ、それ以外の廃棄物の処理も安定的に実施することで事業を継続させるため」に対策が実施されています。

つまり、「安定的な廃棄物処理事業の継続」が、新型コロナウイルス感染症対策における廃棄物処理の大前提となります。

それでは、家庭で捨てられる感染の恐れがある例えば使用済み「マスク」や「ティッシュ」などは、どのように処理していけばいいのでしょうか?

 

「使用済み」を捨てるには?

この通知が出された3月4日時点で、そもそも新型コロナウイルスの感染経路は「飛沫感染」「接触感染」だと考えられています。

実際、政府は3密(密閉空間・密集場所・密接場面)を避けるように、現時点(4月14日時点)でも徹底するために動いていますよね。

そして、この感染経路は新型インフルエンザも同じことが言えます。

つまり、「新型インフルエンザ対策と同様に、通常の新型インフルエンザに係る廃棄物の処理と同様の方法で処理することで、感染を防ぐことが可能だ」という考えのもと実施されています。

→「新型インフルエンザ対策により、現場の作業員が新型コロナウイルスに感染することなく、収集運搬や処分ができれば安全を担保できる」と考えられている。

 

~ガイドライン~

「新型インフルエンザの感染者が使用したマスクやティッシュ等の呼吸器系分泌物が付着した廃棄物」は「ゴミ袋等に入れ封をして排出するなど、通常のインフルエンザの感染に伴い家庭等から排出される廃棄物と同様の取扱い方法で適正に処理されれば、廃棄物を媒体とした新たな感染をもたらすおそれはないと考えられる。」

つまり、家庭ゴミであっても私達1人1人が捨て方を気をつけることで、二次感染を防げることが指摘されています。

具体的には、環境省が「新型コロナウイルスなどの感染症対策としてのご家庭でのマスク等の捨て方」について紹介しています。

 

ゴミの捨て方

そもそも、「無症状な人」や「風邪のような症状」など、新型コロナウイルスの感染は一目では分かりません。

ただ、例えば濃厚接触者として「感染している人」や「感染の疑いがある人」が家庭にいる場合は、使い捨てマスクや鼻水等が付着したティッシュ等のゴミを捨てる場合は、特別なゴミの捨て方があります。

  1. ゴミ箱にゴミ袋をかぶせる。(いっぱいにならないように早めに捨てる)
  2. マスクなどのゴミに直接触れないようにしっかり縛る。(ゴミが外の袋に触れた場合は、ゴミ袋は二重)
  3. ゴミを捨てた後は、石鹸を使って流水で手をよく洗う。

このような手順が示されています。


ゴミを捨てるときの基本は・・・

  • ゴミに直接触れない
  • ゴミ袋はしっかり縛って封をする
  • ゴミを捨てた後は手を洗う

この一連の流れをする必要があります。

忘れてはいけないことは、本来はもしも病院等なら感染性があれば「感染性廃棄物」として適切に処理されなくてはいけない廃棄物だということです。

ただ、家庭からでるゴミのため、「一般廃棄物」としてその他の家庭ゴミと同じように廃棄されることになります。

そのため、市町村や一般廃棄物処理事業者が適正に処理する必要がありますが、そのためにはそもそも私達がルールに従って捨てる必要があります。

 

「石鹸の注意点」については、こちらの記事で紹介しています。

石鹸は除菌が基本! 石鹸の弱点とは?

ちなみに、市の取組ではさらに徹底した捨て方が推奨されています。

例えば、富山県砺波(となみ)市では、「マスクやティッシュなどは、使用したらすぐにビニール袋などに入れてから、指定ゴミ袋に入れましょう」とあります。

このように、自治体によってゴミの捨て方は異なるため確認してから捨てるようにして下さい。

 

ワンポイントアドバイス!

蛇足ですが、2020年7月1日から全国でレジ袋有料化が始まります。(イオンやマツキヨでは4月からすでに始まっています)

そうなると、多くの人がエコバックを持参することになりますよね。ただ、アメリカではすでにエコバックを禁止する州が出始めています。

「日本では、自分で商品を袋詰めするため影響なない!」という意見もあるかもしれませんが、そもそも感染の有無に関わらず、買い物には行かなくては餓死してしまいます。

ですが、何度も使うエコバックがキレイなはずはないですよね・・・

感染症対策は、もったいないですが最低限の物(手袋・マスク・袋など)は、使い捨てにすることが基本です。なぜなら、どこにウイルスが付着しているか分からないためです。

とはいえ、マスク1つとっても手に入らないため以前の記事では、布マスクの洗い方について紹介しています。

昔懐かしい布マスクなら再利用できる!? 「花王」と「経済産業省」

今は、イレギュラーが続いています。

感染症対策にビニール袋は必要不可欠です。もしも、ストックがなくなれば購入することも検討する必要がでてくるかもしれません。

というより、少なくとも2020年7月以降はビニール袋のストックがなくなりエコバックがなければ、確実にビニール袋を購入しなくてはいけなくなります。

 

最後に

最近、薬局の駐車場などになぜかマスクが捨てられていることがあります。

しかも、使い捨てマスクだけでなく、手作りのマスクまで落ちている(捨てられた?)ことまであります。

韓国で、新型コロナウイルスの流行により「自宅マンションの前でマスクが大量に捨てられている!」なんて話題になったことがありましたが、人ごとではありません。

感染源をまき散らさないように、注意したいですね。

「ゴミは、ゴミ箱へ。」

 

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